ハリーポッターともう一人の少女【賢者の石】II&【秘密の部屋】I (ページ35)

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27話ページ35

ドラコはそのままブラッジャーに当たるでもなくホウキから落ちた

狭い場所でのコントロールが難しかったのだろう

地上に押し上げられ回りながら痛々しく体を打ち付けられていた

ルシウスは少し呆れた表情をしながら見ていた

悔しかったのとハリーに負けて苛立っているのだろうが、息子が怪我をしたのにそれは良くないと正直思ってしまった

やはりハリーは本人の努力と親からの才能を受け継いでいるらしい

ハリーはそのままスニッチを見逃さず手を伸ばしているが、手にブラッジャーが勢いよく当たってしまった

これは完全に誰かが邪魔しているとしか言いようがないだろう

右手が使えないことからホウキを持っていた左手を離しスニッチへ手を伸ばす

そのままハリーは落ちたがスニッチを捕まえた

ハー「行くわよ」

リー「ハリーポッターがスニッチをキャッチ！グリフィンドールの勝利！」

終わってもなおブラッジャーからの攻撃を受けている

ハー「“フィニートインカンターテム”！」

ハーマイオニーのおかげでブラッジャーからの攻撃は終わった

ハリー「ありがとう」

ハー「大丈夫？」

ハリー「いや、腕が折れたみたいだ」

ギル「私が治してあげよう」

ハリー「先生が？やめて」

コスモ「そうよ。私がやるわ」

ギル「バカな。気が動転してるね？」

ギル「大丈夫。少しも痛くないよ」

ギル「“ブラキアムエンメンドー”！」

周りから苦々しい声が出ている

それもそうだろう

ハリーの骨を治すどころか骨が消えたのだから

今のハリーの腕は肉だけの状態だ

ギル「まあ、時には手違いも…とにかくこれで痛みはなくなった。骨も折れてないわけで…」

ハグ「そりゃ骨がねえからだろ！」

よく言ってくれたハグリッド

代わりに言ってくれてありがたい

彼が腕を曲げても肉だからそのまま重力で勢いよく戻る

そんな光景は正直やめてもらいたい

ギル「動きも柔軟ですよ」

そういう問題では無いし、骨をなくしたのはどこの誰だと思いつつ、医務室へハリーを運ぶ

マダム「Mr.マルフォイ、あなたは大丈夫通して！」

マダム「骨折ならともかく骨を生やすとなると…」

ハー「治りますか？」

マダム「もちろん。痛みますけどね」

マダム「今夜はつらいですよポッター。骨の再生は荒療治です」

マダムポンフリーが入れてくれた薬を勢いよく飲んだハリーは吹き出してしまった

マダム「カボチャジュースとでも？」