19話 ページ27
コスモ「他のスリザリン生は席を外してくれる？」
相当凄かったのか何も言わずに席を外してくれた
コスモ「さてドラコ…なぜハーマイオニーに穢れた血と言ったの？」
マル「それは…その…」
多分だが衝動的に言ってしまったのだろう
これは本人の問題でもあるが親の教育が理由でもある
コスモ「それにお金のことで言ったらあなたの家と私は比べ物にならない…そうね、月とスッポンにもならないほどの差があることはご存知？」
コスモ「私がなぜどんな人とも分け隔てなく交流を持っているか知ってる？」
マル「知るわけないだろ」
コスモ「あら？有名な話よ？」
私がそう言うだけで気づいたのだろう
今自分がハーマイオニーにした様に馬鹿にされた事を
コスモ「いろんな人と交流を持つことで自分の知らない世界を知ることができる」
コスモ「たとえばハーマイオニーはマグル界で育った…そんな彼女が知っているマグルの知識は我々魔法族が勉強しても敵わない…何故なら彼女はそこの世界のことに関して私達より優れているから」
コスモ「もちろん彼女は色々な呪文を知っているし、少なくともあなたが出入りできない私の寮に入ることができるわ」
コスモ「それにロンはユニークで仲間や家族を常に想い、純血にも関わらず皆と分け隔てなく仲良くしている」
コスモ「実際に2人に会って学んだこともあるわ。あなたにはそれが足りていないの。自分の世界で完結しているわ」
コスモ「それが“純血”の考え方かしら？だから血が不安定なままなのよ」
コスモ「純血に囚われすぎてるわ…それもあなたの家の考え方？それならまた手紙を出さないと…ね？」
我ながら意地汚い脅し文句だと思うが純血主義もここまでくると良くない
マル「わかった…もう言わない」
マル「それと手紙は出すな…僕が怒られる」
コスモ「あら、もう分かってくれたの？理解が早いのね…素敵だわ」
そう褒めながらドラコの頭を撫でたら少し顔を赤くしていた
きっと相当頭に血がのぼったけれど更に頭を動かして疲れたのね
マル「あと次の夏休みは家に来るといい…母さんも父さんも待ってる」
コスモ「わかった。折角だからお邪魔させていただくわね」
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作者名：コスモ | 作成日時：2023年2月2日 20時
