世界の愛されマンネ【2】 (ページ38)

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過去編6 ページ38

デビューしたある日のこと

私たちはカラットへ会いに行った

今日はサイン会だ

CT1「私Aちゃんが海外で活動してる時から応援してて…」

CT2「私Aちゃんみたいなアイドルになりたくて今練習生になったの！」

CT3「Aヌナ、僕ロールモデルがヌナなんです」

私のカラットが思ったよりも多くいてくれて正直に言えばとても嬉しいことだし、この人たちの為に頑張っていると分かる

ただ、私をよく思わない人ももちろんいて

『さっさとサイン書いてくれない？あ、あと話さなくていいから。話されるとこっちの気分も悪くなるし』

『っていうか私たちカラットをなんだと思ってるの？男の中に女一人いるのとか意味わからないし世界で活躍したから何？そのまま世界でも何でもいればよかったでしょ？』

『あ、もしかして実力ないから韓国に来たってわけ？ここはそんな甘い気持ちで入れる場所じゃないの！しかもあんたみたいに途中で入ってきてそのままこのグループでデビューしたようなあんたには相応しくないって言ってるの』

『大体何なの？私のディノと話さないでくれる？どうせ色目でも使ったんでしょ？あんたそういうのは得意そうだもんねwいつも隣にいるなんておかしいと思ったけどメンバーに迷惑かけないでくれる？メンバーが辛そうな顔してるの見ると見てるこっちが心痛くなってくるの！』

『分かる？あんたはメンバーにとってお荷物だしあんたの歌とダンスが入ってるだけでせっかくの曲が台無しだしそんなのメンバーの誰も望んでないの』

『いいから早く脱退してくれない？』

さてこの人をどうしようか

要はあれだろう、男の中に女が一人いて実力もなければ見るだけでも不快だから早く消えてほしいと言っているのだろう

彼女が話している途中の暴論は置いておいて言いたいことはなんとなくだけれど分かる

分かるからこそどうすることもできないし同情するしかないのだ

「ごめんなさい。実力が足りないのなら私はこれからの人生一回も寝ないで練習し続けるしメンバーと距離が近いのを気にしているなら半径30センチ以内には近づかない」

「でもメンバーの事を悪くは言わないでほしいしディノはあなたのではなくディノ自身のよ」

「あとそんなに力を込めないで頂戴。SEVENTEENとあなたにとって大切なCDにヒビが入っているから」

気に障ったことを言ってしまったのか顔が真っ赤になっている

あ、これはちょっとやばいかもしれない