君と僕との出会い ページ2
『コンニチハ、サヨウナラ、アリガトウゴジャイマス』
本の立ち読みは行儀が悪いって親に言われたのをふと思い出す。
パタンと本を閉じる。
赤く、丸っこい字で書いてあるのは、
「分かりやすい!日本語単語集!」
さっきまで同じ練習室にいた人の声が遠くで聞こえた。
本のせいでいつの間にか距離ができたのだろう。
早く帰らないといけないな。
SMの練習生になって、どれくらいたつだろう。
音楽やダンスに加えて、日本語の勉強。
「多才だね」なんてよく言われるけど、自分がしてみたいだけだから、全て上手にこなせるというわけではない。
むしろあんまり言われても嬉しくない言葉だ。
無意識のうちにため息がでた。
なぜだろう。その理由さえも分からない。
その時だった。
______ドンッッ!
「「痛っ!」」
ボーっとしていたから気付かなかったのか、誰かにぶつかった。
相手は尻もちをついていた。
「ゴ、ゴメンナサイ!!」
片言な韓国語。海外の練習生だろうか。
「こちらこそごめんなさい。怪我はないですか?」
顔を覗き込むと、まるで子犬のようなかわいらしい顔立ちをした男の子だった。僕より年下だろう。
「ハイ!あ、アノゥ・・・」
彼は起き上がって、下を俯いた。韓国語に慣れてないらしく、言葉に戸惑っているようだ。
「どうかしましたか?」
ゆっくり話してみると、彼はつたない言葉で言った。
「オテアライッテドコデスカ?」
トイレの場所もしらないなんて、本当に入りたてなんだなぁ。
「すぐそばにありますよ」
説明もめんどうだし、近くだから連れて行くことにした。
トイレに着くとカムサハムニダと、お辞儀をする。
なかなかかわいい後輩だな、と思った。
「って!ちょっと君!??そこは女の子のところだよ!?」
女子トイレに入ろうとする彼を慌てて引き止めた。
彼はキョトンとしている。
そしてあぁ、と、何かを理解したようにうなずく。
間違いを理解してくれたようだ。
「ワタシ、オンナデス!」
・・・え?
「えぇぇぇぇぇぇ!!??」
ニコニコと笑う彼、いや、彼女。確かによく見ると女の子でも通じる顔だ。
「ごめんね!よく見えなかったからその・・・」
「ダイジョウブデスヨ!イツモノコトデス」
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革ベルト
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ましまろ(プロフ) - マンネラインのラジオちぇご〜!!また書いて欲しいです^^ (2012年5月6日 16時) (レス) id: 1885544174 (このIDを非表示/違反報告)
Rinrin(プロフ) - りょうぎさん» マンネちゃんの恋愛話はメンバー全員聞いたことがないらしいので、聞いているウネもドキドキさせていることでしょう!!残りのメンバーは・・・まだ言えません♪w (2012年3月27日 18時) (レス) id: 0f7141ee15 (このIDを非表示/違反報告)
(^ε^)ぽよよ(プロフ) - キボムのキラースマイルは犯罪的だっっ!!だから、逮捕する!! (UFO) (2012年3月27日 0時) (携帯から) (レス) id: dab065afd1 (このIDを非表示/違反報告)
Kaz(プロフ) - UFOメールてまだ大丈夫ですか?↓ (2012年3月23日 21時) (携帯から) (レス) id: 9fa3c3480a (このIDを非表示/違反報告)
Kaz(プロフ) - キュヒョン様、私はあなたのドSで黒いところが大好きですハァハァ。Mな女子ってどうでしょうか? (UFO) (2012年3月23日 21時) (携帯から) (レス) id: 9fa3c3480a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rinrin | 作成日時:2012年1月28日 10時