お困り事 ページ7
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Aは内心焦っていた。何故なら探偵社に依頼としてやってきた女はAがよく知る人物であったからだ。それが普通の知り合いならば何も思うまい。だがしかし、この女はポートマフィア。言うならば探偵社の敵なのだ
依頼主…樋口一葉も、同様に焦っていた。何故こんな所にAさんが…！？然し流石はポートマフィアと言うべきか、ポーカーフェイスは継続している
2人は視線で会話した。
Aさん、此処は一つ、他人のフリを。分かりました。そして後で、頭を撫で回して頂いても宜しいですか。嫌です。何故…。逆に何故？？？
周りは知らない。樋口とAがお互い表情を変えずに会話をしているだなんて事。Aは一息ついて、現実の会話へと戻った
「 えぇ！？僕ですか…！？ 」
どうやら樋口の依頼の件は、敦を中心に回すらしい
わたわたと無理です無理です！と繰り返す敦に国木田はため息を吐いてAを見た
「 …じゃあAに付き添ってもらえ 」
『 あれぇーー… 』
これ私へのお困り事でもお願い事でも無いんですが？と断ろうとしたAだったが隣で子犬のような目で見てくる敦を放って帰る、なんてできなかった。なんやかんやで知り合いには甘い女である。ので
「 えへ、助かりました…谷崎さんとナオミさんもいますけど、何故か貴女が近くにいると頑張れる気がして…えへへっ 」
『 んぬん…… 』
「 Aちゃんが形容し難い顔になってる… 」
「 まあ！ナオミもAさんにああやって抱きつきたいわ兄様〜ッ！！ 」
「 あぁッ！だ、駄目だナオミこんな街中で…！ 」
敦にピッタリとくっつかれながら、谷崎兄妹と樋口と共に目的地へ向かうのだった。あれ、今日初めてあったよね君？距離感近くね？Aはもはや考える事を放棄した
敦は生まれて初めてかわいくて美人でいい匂いがして優しい素敵な女性に出会ったのだ。尚且つこの全てを包んでくれるような包容力、そして無意識だろうが欲しい言葉をぽんぽんとくれるAに堕ちない訳がなかった。出会って間もないがすっかり彼女の虜である。恐らく敦が虜になるまでの最短記録かと思われる
そしてこの一連の会話を耳だけで聞いていた樋口は、嫉妬やら妬みやら諸々の感情を一気に抱え込み、「 絶対にこの件が終われば頭撫でてもらうんだから…！ 」とやる気を無理やり引き出しているのであった
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零桜 - すっ、好き…冥途ちゃん。はわ、可愛い。更新待ってます！ (9月18日 8時) (
レス) id: fe567fe024 (このIDを非表示/違反報告)
瀬羅 - アァ‼︎終わらんとってぇ〜‼︎ (2022年12月7日 21時) (レス) @page29 id: 3328415a9f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 続き待ってますぅ！！ (2022年6月9日 16時) (レス) @page29 id: 41724ba062 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライのカス - え、え、え??か、可愛い…え?好き…お、?面白い…好き!!!!!! (2021年12月1日 17時) (レス) @page15 id: fb2299d8e5 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - オープニングが素敵すぎる…！！主人公も魅力的だし、これからが楽しみです！頑張ってください〜！ (2021年11月23日 22時) (レス) @page3 id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷぷ | 作成日時：2021年11月22日 1時
