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《4》 ページ4
．
彼のプロポーズから月日は流れ、
無事結婚式も挙げて、ふたりはそれはもう
穏やかで、幸せな新婚生活を送っていた。
｢A、ネクタイ｣
｢そろそろ自分で結べるように……｣
｢結べるで？でもやってもらいたいやん。
今日も頑張ろうって思えるからさ？｣
｢っ、！もう……ほら、できたよ｣
｢ありがとう、ほな｣
｢んんっ、｣
毎日ネクタイを結んであげて、
行ってらっしゃいのキスをして。
｢行ってらっしゃい｣
｢行ってきます！今日は早く帰る〜！｣
パタンと閉まったドアを、名残惜しさから
しばらく眺めてしまっていた。
自分も朝食を済ませたら、ごみ捨てをする。
今日は生ゴミの日だったっけ。
彼に持って行ってもらえば良かったと思いながら、
ひとり捨てに行った。
．
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作者名：ぼんぼん。
| 作成日時：2018年12月22日 11時
