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《1》 ページ1
．
＿＿＿＿これは、幼い頃の記憶。
｢あっくん！｣
｢ふふ、なになに？どうしたん？｣
あっくんというのは、隣の家に住んでいた
男の子で、本物のお兄ちゃんのように
沢山遊んでもらって、
沢山可愛がってもらっていた。
まるで向日葵のように明るい性格と笑顔で、
とにかく大好きだった。
｢Aね？大きくなったら、
あっくんとけっこんする！｣
｢えっ！ホンマに？嬉しいなあ……絶対やで？｣
こんな、小さい子にはよくあるような記憶。
身近な異性に対して、loveかlikeかの区別も
つけられない頃の記憶。
“ 私 ” が覚えているのはこのやり取りだけで、
可愛いような、すこし恥ずかしいような記憶のまま
残っているのであった……“ 私 ” には。
．
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作者名：ぼんぼん。
| 作成日時：2018年12月22日 11時
