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「でもどこか不器用なのも知ってる」
「完璧な人なんていないし、悔しいと思ったのは
その任せられたことに対して真剣に向き合ってた
から、想いがあったからでしょ？」
「反省するだけしたなら、
自分褒めてあげてもいいと思うな？…私甘い？」
「ううん、ほんま敵わんわ、」
再びきつく抱きしめられて、彼の体温に包まれる。
「淳太くんはもっと周りの人に
さらけ出してもいいと思うんだ？」
「そう、かな？」
「…なんとなくだけどね？
大丈夫、明日はきっと上手くいくよ。
ダメだったらまた甘えたさんしていいから、」
「ふふ、」
「なんで笑ってるの」
「Aは俺の扱い方上手いなあ？」
「淳太くんのこと好きだからね？」
「……ん、ほんまありがとう」
離された身体でバチりと合う瞳。
「今日は早く寝よう？」
「そうやね、抱きしめて寝てもええ？」
「聞かなくてもいつもそうしてくせに、」
リビングから寝室までのわずかな距離でも、
指先を絡めあって。
布団に入って後ろから抱きしめられたなら、
数分後にはそっと聞えてきた規則的な息遣い。
私は相も変わらずドキドキして
眠れないのだけれど。
淳太くんの明日が上手く行きますように。
そう願ってまぶたを閉じたら
あっという間に夢の中へと誘われていった。
．
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作者名：ぼんぼん。
| 作成日時：2018年10月21日 0時
