君との時間(inar)短編集 (ページ42)

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お部屋ページ42

伊野尾side

いつかはこうなると思ってた

有『明日から自分の家でもいい？』

伊『え．．．．．』

有『俺たちお互いに仕事再開してきてるし』

有『同居はコロナ中っていう約束だったでしょ？』

伊『うんそうだね』

有『だからこれ．．．．．』

そう言って渡してきたのは

合鍵．．．．．

伊『大ちゃん持っててくれていいのに』

有『．．．．．え？』

伊『良かったら大ちゃんに俺の部屋の鍵持ってて欲しい』

有『．．．．．』

下を向いて黙ったと思ったら

急に大ちゃんは泣き出してしまった

伊『え？！大ちゃんどうしたの？！』

有『俺がせっかく．．．．．』

有『俺がせっかく離れようとしてるのに』

伊『離れようと？』

有『伊野ちゃんが近くにいる生活に慣れすぎちゃって』

有『このままじゃ伊野ちゃんから離れられなくなっちゃうって思って』

有『はやく別々に暮らさないとって思ったのに』

有『なんでそんなこと言うんだよー』

うぇーんうぇーんと
子供みたいに泣く大ちゃん

有『伊野ちゃんから離れられなくなっちゃうよー』

伊『じゃあ一生離れなければよくない？』

有『ふぇ？』

泣きながら話してるから上手く言葉が話せてないみたいで

返事がとっても可愛い

伊『俺と一緒に本格的に同棲しませんか？』

俺がそう言うとピタッと大ちゃんの動きが止まり

有『え？』

とびっくりした顔で俺を見てきた

伊『2人で家を探して、引っ越そうよ』

伊『めっちゃ大きい部屋でも！一軒家でも！』

有『伊野ちゃーん』

そう言いながらまた涙を流して俺に抱きつく腕の力を
すごく強くしてきて

伊『もー！泣かないでよー』

伊『まだ返事貰えてないんだけどー！』

有『いいに決まってるじゃん』

そう言ってまた大号泣