君との時間(inar)短編集 (ページ38)

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伊野尾side

俺と大ちゃんが付き合い始める前の話をしようかな

．．．．．

元々俺の完全な片想いだった

Jr.の時からずっと好きで

同じグループでデビュー出来た時には

奇跡が起こったと思った

ずっと知念に相談してたけど

知念が山田と付き合い始めたと聞いた時

俺は決心した

だいちゃんに告白しようと

もちろん振られるだろうし
きっと友達としか見た事がないと言われるだろうとも
思っていた

実際

伊『俺さ、大ちゃんのこと好きなんだ』

有『え？急にどうしたの？！』

有『もちろん！俺も好きだよ！』

伊『そうじゃなくて、恋愛の意味での好き』

有『．．．．．そっか』

一瞬の間静寂が俺たちの間に流れた

伊『俺と付き合って欲しい』

そして大ちゃんはよく考えたあと

有『．．ご．．めんな．．さい』

有『俺、伊野ちゃんのことそういう風に見たことなくて』

予想はしていたけど

実際言われるときついな．．．．．

でも大ちゃんは俺が傷つかないように

ひとつずつ言葉を紡いで

自分の気持ちを伝えてくれた

伊『そうだよね！．．．．．急にごめんね』

有『ううん、それは全然大丈夫だよ』

伊『．．．．．これからはさ』

伊『俺の事、意識してくれない？』

有『．．．．．え？』

伊『俺、大ちゃんに好きになって貰えるように頑張るから！』

俺が出した答えは

こうだ

言ってしまったからには
前みたいな友達の関係には戻れない

なら好きになって貰えるように努力しよう