第２５話 ページ25
幸｢A、いる？｣
そういって屋上のドアを開けたのは幸村くんだった
私の絵を見て言った
幸｢A、今日の絵はなんだか迫力があるね
綺麗な燃えるような、赤だね｣
確かに
私は普段赤をべーすにした絵を書いたことがない
と、いうのも
赤は血の色だよ
あるとき誰かが教えてくれた
赤、という色を理解していないのに
私はどこかで赤を避けていた
｢うん、今日ねとても赤を書きたかったの
どうかな、自分じゃどうなのか分からないの｣
幸｢…とても綺麗だよ。
赤は、血の色だと言うけれど…｣
幸村くんの言葉を聞いて心臓が、ドクッと唸った
誰かの言葉とリンクした
やっぱり赤は…
幸｢俺は、とても凄い色だと思うんだ
見る人の心を掴んで離さない｣
そういって幸村くんは
私が描いた絵を
愛おしそうに、指でなぞった
この人は
無自覚に私の心を救ってくれる
｢…ありがとう｣
意味をたくさん込めた
幸村くんはそれを分かってくれてる気がした
赤のイメージが
人との出会いで一瞬にして変わる
｢赤は人を惹きつけてやまない色｣
赤が愛しく感じた
分からないのにひどく愛しく感じた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 441人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おらんじーな - 始め、貴｢顔赤いな…｣ってあったんですけどなんでわかったんですか？ (2019年7月29日 23時) (
レス) id: 4c000a6b7d (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼(プロフ) - すごく感動しました。占ツクで泣いたのは初めてです。ありがとうございました (2017年8月25日 19時) (レス) id: e695164f48 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - すごく面白いです！！！！これからも頑張ってくださいね！更新頑張ってください！ (2016年7月23日 8時) (レス) id: 3af424305f (このIDを非表示/違反報告)
柊 梓(プロフ) - すごく面白いです！ (2016年6月4日 14時) (レス) id: e7eaeeffc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - これ読んだ後回り見渡して色がカラフルに見えることに感謝できました。 (2016年3月26日 21時) (レス) id: 5cb9d03f89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エレナ | 作成日時：2013年1月9日 23時
