第12話 ページ12
ちょうどその頃幼稚園に入りたての私は
初めてお絵かきの時間を体験した
先生「はーい、じゃあ皆お席に座ってください
今から紙を渡すので自由にお絵かき
しましょうねー」
園児「はーい!!」
皆お花を描いたり、家族の似顔絵を描いたりと
様々描いていたが、私は大好物のリンゴの絵を描いていた
「Aちゃん、なんでリンゴの色、水色
なの?」
ん?なに、言ってるの?
「本当だー!リンゴって普通赤なんだぜー!
変なのー!」
変?
何が変なの?
だってクレヨンの色全部同じじゃない
先生「こら、そこ!席に着きなさい」
「だって先生、こいつの絵変なんだぜー
普通リンゴは赤だっつーの」
幼稚園のリーダーらしいその人がそういえば
皆口々に私の絵について批判を言った
事情を知っている先生がすぐに止めてくれた
けど、それいらいずっと変わりもの扱いされた
ある日私は母親に疑問をぶつけた
あ「ねぇママ・・・」
「ん?どうしたの?」
あ「私、病気なんでしょ?」
「何言って───」
あ「隠さないでよ!!私色が分かんない病気なんでしょ!?」
子供ながらに罪のない母親に怒りをぶつけてしまった
そういうと、母親は目に涙を浮かべながら私の病気について話した
「ごめんね・・・ごめんね・・・」
そう何度も繰り返し言い続けていた
ずっと黙っていたことに対して?
それともこんな体に産んだことに対しての懺悔?
流石にそれは聞けなかった
だってどっちだとしても傷つくもの
それ以来、ずっと友達に隠していたけど
やっぱりバレてしまうもので。
小学4年生から私は女子全員にいじめられるという結果になった
男子はいじめなかったけど
でも、だからといって助けてくれることもなかった
私は人間不信に陥ってしまい、精神科に通っていた時期もあった
今は落ち着いているが、未だに女子に囲まれていじめられたという記憶があり
私は人がたくさんいるという状況すら怖くなってしまった
今でも時々思うの
何を間違えたんだろうって。
その思考から一歩も抜け出せずにいるの
───今でも、もがいているの。
441人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おらんじーな - 始め、貴「顔赤いな…」ってあったんですけどなんでわかったんですか? (2019年7月29日 23時) (レス) id: 4c000a6b7d (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼(プロフ) - すごく感動しました。占ツクで泣いたのは初めてです。ありがとうございました (2017年8月25日 19時) (レス) id: e695164f48 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - すごく面白いです!!!!これからも頑張ってくださいね!更新頑張ってください! (2016年7月23日 8時) (レス) id: 3af424305f (このIDを非表示/違反報告)
柊 梓(プロフ) - すごく面白いです! (2016年6月4日 14時) (レス) id: e7eaeeffc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - これ読んだ後回り見渡して色がカラフルに見えることに感謝できました。 (2016年3月26日 21時) (レス) id: 5cb9d03f89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エレナ | 作成日時:2013年1月9日 23時