【テニプリ】 理数系心理学的少女 【切原赤也】

第１２話 ページ12

切「き、キコクシジョ？」




「ええ、私の父は天文学者でアメリカにいるのよ

　母はバレエダンサーでどちらも日本人でアメリカで出会ったの」




切「先輩すごいっすね・・・・」




先輩はアメリカ育ちってことか。




「ほら、おしゃべりはこれぐらいにして次いくわよ」



切「はーい」



・・・なんとなくだけど、両親の話をしているときの先輩の顔は



少し、ほんの少しだけど



悲しそうな顔をしていた




.......俺の思い過ごしかな。


だって先輩、いつもの無表情に戻っているし





うん、そうだ勘違いだって。



「・・・・じゃあ今日はこれくらいにしましょう。

　切原くん、お疲れ様」



あ、やべ・・・集中してない俺に呆れて先輩はもうやめたのかな？





ど、どーしよ



ちらり先輩の顔を見るけど普段通りの無表情で


俺の推測だと怒っている感じではなさそうだ




切「じゃあ俺は、５時限目あるんでもう行きます。

　 先輩、ありがとうございました」


ペコッっと頭を下げると


先輩の笑顔が見れた



ただそれだけで俺今日来てよかったなって思える



先輩の笑顔を自分の宝物みたいに胸にしまって俺は地学準備室を出た

第１３話→←第１１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す