アポロジー【A】 ページ4
A side
『ごめん』
別れよう
そう、目の前で項垂れた彼女が呟いた。
いつもなら
a｢馬鹿な事言ってんじゃねぇよ｣
で済ませてしまうが何故か今日は
a｢…そうか｣
肯定をしてしまった。
いや、是を与えたわけじゃない。
何故か、そうか としか出てこなかったし、言えなかった。
そうしているうちに、部屋には既に彼女の残香が宿った者達だけがぽつんと存在していた。
歯ブラシ、タオル、ネイル、髪留め、泊まる為の肌着やら服やら。
まぁ、その他もろもろ。
a｢…｣
俺はAが座っていたソファへそっと腰掛ける。
既にぬくもりなどなく、革の冷たさだけがそこにあった。
a｢…ごめん、な｣
つつ、と、Aの腕が置いてあった肘掛へと手を滑らせる。
冷たさ。
a｢…ごめん｣
Aが頭を擡げていた背もたれへと上半身を預ける。
冷。
a｢…｣
アポロジーと残香の共存
ラッキーカラー
あずきいろ
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汀(プロフ) - 翠音さん» コメントありがとうございます！今回は前回までとは一味違ったものになるかと思いますので是非楽しくお読み頂けると幸いです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月16日 9時) (
レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
翠音(プロフ) - 汀さんのMSSP！！私が汀さんの作品と出会えたきっかけでもある方々…とても嬉しいです！！すでにアップされているものも読ませていただきました！とても好きです…。今回も愛読させていただきます！！ (2018年12月16日 7時) (レス) id: fe12b8e0a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汀 | 作成日時：2018年12月11日 0時
