イントネーション【A】 ページ16
A side
『前から思ってたけど。珈琲のイントネーション、違うね』
カフェで一息。
そんな安息の時に言われたAからの一言。
A｢道産子はこうなんだよ気にすんな｣
『へぇ…じゃあえおえおさんとかもそうなの？』
A｢おう、きっくんとかえふびーとかもな｣
ふーん…と腑に落ちないようなそんな言い方。
なんだそれ。
東京でふらりと写真を撮っている時に知り合って。
そこからゲームの趣味が合ったりと、何となく意気投合してそこから惚れていったこの彼女。
まぁ、彼女は東京出身。
俺は北海道出身。
『やっぱりさ』
A｢あ？｣
方言って、いいよね
そういって微笑む彼女は、この薄汚れた東京という街には似つかわしくないと思うのだ。
A｢…じゃあ｣
『ぅん？』
Aは手元にあったカフェラテを口元で傾けながら目線だけはこちらに。
A｢なら、Aも、道民になればいいべや｣
机の上には、準備したシンプルな指輪。
彼女の顔はハッキリとわかるぐらい真っ赤で、俺も多分同じ色をしてる。
『…うん、そうしようかなぁ』
涙を流すAがやっぱりいちばん綺麗だったから、俺は東京から攫いたかったんだ。
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
汀(プロフ) - 翠音さん» コメントありがとうございます！今回は前回までとは一味違ったものになるかと思いますので是非楽しくお読み頂けると幸いです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月16日 9時) (
レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
翠音(プロフ) - 汀さんのMSSP！！私が汀さんの作品と出会えたきっかけでもある方々…とても嬉しいです！！すでにアップされているものも読ませていただきました！とても好きです…。今回も愛読させていただきます！！ (2018年12月16日 7時) (レス) id: fe12b8e0a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汀 | 作成日時：2018年12月11日 0時
