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さんにんめ【3-1】 ページ9

さんにんめは頬にマークのある子

you side

2「ってことがあってなぁ!!マスター!!あれからもうすぐAちゃんとは仲良くなったけ、もう心配せんでえぇよ!!!」


と、机の上でクッキーを頬張りながらにっこにこの笑顔で報告するのはにどみん。


今日は流石に暑すぎるから、と、せんたんもここに連れてきている。今は店長の死角になるところで小さくなってクッキーを食べている。





あれから1ヶ月、とちょっと。

仕事やら行きたかったライブやらが重なって、ここに来るのを忘れてしまっていた。

見つけられなかったし。

にどみんも音楽が好きみたいで、いつも私のスマートフォンで音楽をかけて聞いているのを見かける。


あったことは全てと言っていいぐらいに彼が話してくれているから、私は自由に店内を見ているところ。



ふと、気になった瓶を手に取る。


「…それがズズの瓶詰めです。一ヶ月ほど売れ残っているんです。彼を傷めないよう、綿が詰められていんですよ。」


流石にこれも2回目となると、最初みたいな驚き方はしないけれど、やっぱり心臓に悪いものは悪い。

じろりと、店長を睨む。でも店長はそんなの知らんぷり。


『…ズズ…?』
2「え、ズズ?そこにおんのけ」
『にどみん知り合い?』
2「おん」


私がその可愛らしい小瓶を手に取ると、瓶の中のズズくん…?は私に助けを求めるように瓶の壁を叩いた。


『助けて、欲しいのかな』


1「みたいだね、A、ズズをどうするの」
『せんたんは…?』
1「僕はどっちでも。飼い主はあくまでAだからね」

『…にどみんも、せんたんも、この子を知ってるんだね』
1「昔、ちょっとね?」
2「うん、まぁ無くはないかなぁ」


そうか、なら、この子も瓶の外に出ても安心出来るかもしれない。


『あの、店長…』


「そう言うと思いまして、紙とペンは此方に。」







時々、ペストマスクの奥から私を見透かすような視線を投げてくる店長は、やっぱり、何もかも分かっているのかもしれない。







「ラッピングは、どうします?」
『あ、すみません…お願いします…。いつも、綺麗に包装して下さってありがとうございます。』


「ふふ、いえいえ。では、少しお預かりしますね。」





数十分後、瓶のように可愛らしい包装を手渡される。




「それでは、また、いらしてくださいね、Aさん」

『はい、では、また』







これが、ズズと私の出会い。

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ラッキーカラー

あずきいろ


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(プロフ) - すぷらさん» こちらも沢山勉強させて頂きました…!!これからも更新楽しみにしています!!応援しています!! (2018年9月26日 22時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - !!見られていたなんて恥ずかしいです!!汀さんの文から勉強してもっと精進させていただきます!! (2018年9月26日 22時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すぷらさん» 返信が遅くなってしまいすみません!とても嬉しいお言葉をありがとうございます!実は私もこっそりすぷらさんの作品を拝見しており、モチベーションを保つひとつになっていました。本当にありがとうございました!!ぜひ次作もよろしくお願い致します!! (2018年9月26日 1時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 【追記】 汀さんの作品の更新はもはや私の作品の更新のモチベーションになっていて違う方向でもとても力を貸していただきました(笑)ありがとうございます! (2018年9月24日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 完結、そして内定おめでとうこざいます。汀さんの作品はとっても素敵で大好きです。これからも汀さんの作品を読ませていただきます。お疲れ様でした。 (2018年9月24日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月16日 20時

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