【短編集】瓶詰め彼らにこんにちは【m/z;m,n】

はちにんめ【8-3】 ページ28

…んん。



7｢なぁ、この前買ってきた服、着てみてや！｣
『えぇ、嫌だ…』
7｢なんでやぁ！お願いや頼むってぇ…！｣
4｢え、Aちゃん、着てくれないの？｣
『う”っ…』
5｢ねぇー、Aちゃん！おねがぁい…｣
『うぅ…』



8｢女の子に、おしゃれを強要するもんじゃないよ｣



そう、助け舟を出してくれたのはバケゆかくん。1週間たった今でも彼が私を呼ぶ時は『さん』が外れない。



7｢バケりんが言うなら…｣
4｢…いつか、見せてね！｣
5｢じゃあ今度いっしょにいろとお出かけしよ！｣
『…うん』



そう言ってまた遊び始めた彼等。

8｢…ちゃんと、そういうのはハッキリ言わなきゃ。嫌なら嫌って言わないとわかんないよ｣
『う、ごめん、なさい…』
8｢…何が嫌なのか知らないけど、Aさん、綺麗なんだから似合うとは思うけどね｣
『…ぅ、え…？』
8｢似合うと思うよって言ってんの、聞こえなかった？｣
『き、聞こえた、けど…バケゆかくんがそんなこと言うとおも』
8｢…そのバケゆかくんっての、やめよ？バケゆかとか、あの人たちが呼んでる呼び方にすればいいじゃん、呼びづらいでしょ？｣
『う、うん…』
8｢じゃあはい、呼んでみて、バケりんって｣
『ば、バケりん…』
8｢…はい、よく出来ました、じゃあ、これからも、よろしくね？Aちゃん？｣





そう言って彼等の元へと、トタトタと走っていくバケゆかくん、ではなくバケりん。





『…』
1｢そんな呆けた顔してどうしたの、アホっぽい顔してるけど｣
『ぅ、あ、せんたん…』
1｢うん、なに？｣
『…バケりん…が、』
1｢あ、呼び方、それになったんだ。良かったね｣
『え、』
1｢じゃあ、Aちゃんって呼んでくれたのか｣
『…うん！うん！！』
1｢良かったね、A｣
『…うん』






仲良くなれました。






メモ8

バケゆか
女の子みたいな綺麗な顔をした男の子。
結構淡白。あっさりしてる。
負けず嫌い、らしい。
はっきりとものを言うタイプ。
でも、仲間のことは大切に思う。
いい子。




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こんばんは、どーも汀です。
だいぶ間が空いてしまいましたが、体調がだいぶ良くなったのでまた更新していきます。

なんだかんだであと4人。
だけどまぁ此処からが長かったり。
所々に線を仕込んでいるので、それに引っ掛からないように皆様気を付けてくださいね。



それでは、また。


汀

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