【短編集】瓶詰め彼らにこんにちは【m/z;m,n】

ろくにんめ【6-3】 ページ21

1｢megaちゃんとA、仲良くなったね、なんかあった？｣



こういう時に目敏く聞いてくるのは大抵せんたんかズズ。
だけど今回はせんたんだったみたい。


『ちょっと、ね』

1｢ふぅん、そっか、ならいいけど｣


そう言うと1人で何か書き始めるせんたん。


『…何、してるの？』
1｢僕らがなんでこうなったか、解決策はあるのか、探してる｣
『…もし、戻ったら、ここを出ていくの…？』
1｢いつまでもAの手を煩わせるつもりは無いからね。それに、一応帰る家もあるみたいだから｣
『そっ、か…』
1｢そんな悲しそうな顔しないでよ｣


そうは言われても、彼らがここを出ていくことは分かっていたけれど言葉として飲み込むのはかなり酷なことだった。


6｢Aちゃん、はいはい、泣かないでー！｣
『…ぁ、megaちゃん…』
6｢私のこと、ママって呼んでもいいんだよ？｣
5｢ママー！！｣
6｢あぁー！！こいろちゃんじゃないんだな！！今は！！｣
3｢うるせえよガキ…！｣
5｢何よズーズー！ズーズーの方がうるさい！｣
4｢二人とも喧嘩しないでよ…｣
2｢とりっぴぃ、そんなんじゃアイツらは止まらんわ｣
4｢えぇ、にどみさん助けて！｣
2｢俺は音楽聞くので忙しいけ、他当たって｣



6｢ね、今は賑やか…っていうか騒がしいから、大丈夫。寂しくないよ｣



そう言って微笑んだ彼女はやっぱりお母さんみたいで。私より小さいけど、彼女の人柄なんだなってわかった。



『…お母さん』
6｢…！！Aちゃん、今なんて｣
『…なんも言ってませーん！』
4｢お母さんって言ってたけど｣
『とり！！！』



そのあともわちゃわちゃしてたらかなり時間が経ってたみたいでせんたんに怒られたのは別の話。



メモ6

mega
短いフワフワの金髪、赤ふち眼鏡が特徴の女の子
自分のことを｢megaちゃん｣｢オバサン｣とか言う
とにかく元気で歌が好き(らしい)
母性溢れるみんなの(主にこいろちゃんの)お姉さん的存在
とにかくいい人

ななにんめ【7-1】→←ろくにんめ【6-2】

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す