ゆきがやみませんね【4】 ページ35
しんしんと
4 side
東京に、雪が積もる。
音が吸収されていくようで、嬉しくも悲しくもあった。
ふ
と、彼女が笑ったのが聞こえた。
『とり、雪がそんなに珍しい？』
俺にそう話しかけたのは大学が一緒でそれからずっと一緒にいる女友達。現在片想い中。
4｢だって俺関西出身だぜ？雪、そんなに見たことないよ｣
『ふふ、そっかぁ。私は当たり前だったんだけどね、地域が違うと認識もこんなに違うのかぁ…』
隣でマフラーに顔を埋めながら笑う彼女はA、今はツキって呼んでいる。
雪国出身のツキは、真っ白な肌で彼女自身も雪みたいな人。
冷たい人ってわけじゃない。
このご時世、こんなに純粋で真っ白な子は見たことがない。
そんなぐらいに、心も真っ白で、東京の雪とは違っていて。
だけど、儚さが、どうも向こうの雪とは違って見えて。
雪だけど、雪じゃない。
そんな彼女が、どうしても愛しくて。
4｢今度、ツキの地元に行きたいなぁ、食べ物美味しいんでしょ？行きたいわ｣
『…いいけど、冬はやめといてね。雪で帰って来れなくなっちゃうから。食べ物、美味しいよ。お酒も美味しいし。私は、飲めないけど』
4｢…一緒に、行かねぇ？｣
『え、』
4｢ツキと、がいいなぁ｣
『私、と？』
4｢うん｣
『…なにそれ』
4｢ふふ、びっくりした？｣
『うん』
短く切り揃えられたショートボブが埋まるぐらいに彼女は俺からの誕生日プレゼントの淡い黄色のマフラーに顔を埋める。
それが、とても可愛くて、愛しくて。
空から、チラチラと降り続ける雪も彼女に思えて。
4｢…【ゆきが、やみませんね】、なんて｣
『、キザすぎ…んー、でも、そうですね』
【ゆきがやみませんね】
同じセリフを言ったはずなのに彼女の方が顔も耳も真っ赤で、おまけに後ろのイルミネーションも相まって。
『…とり』
4｢ん？｣
『お正月、私と地元に行こっか。2人で美味しいもの、いっぱい食べよ』
4｢…！！っうん！！｣
繋いだ手に雪は積もらない
いつまでも、暖かいまま。
6月29日【貴方への想いが止まらない】
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お久しぶりです。汀です。
やっと治りました！！！(本調子ではない)
まさかストレスでここまでなるとは思っても見ませんでした。
梅雨は明けましたが、皆様も、どうかご自愛くださいませ。
お話の季節は真逆です。主は冬大好き人間です。皆様も機会があれば秋田にいらっしゃいませ。いい所ですよ。
それでは。
汀
ラッキーカラー
あずきいろ
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汀(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます！！自分にも無理は無いよう頑張っていきたいと思いますので応援宜しくお願いします！頑張ります！！ (2018年7月17日 6時) (
レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - 長い間更新お疲れ様でした！完結おめでとうございます(^○^)新作も読ませて頂きました。頑張って下さい！ (2018年7月17日 6時) (レス) id: f4fb874013 (このIDを非表示/違反報告)
汀(プロフ) - すぷらさん» ありがとうございます！今後も無理のないように頑張りたいと思います！良ければこれからも応援よろしくお願いします！ (2018年7月13日 20時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 完結おめでとうございます！もう貴方様の作品が生き甲斐になっておりました…次回作も楽しみにしていますが、あまり、無理の無いよう頑張って下さい！ (2018年7月13日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
汀(プロフ) - すぷらさん» ご心配おかけしてすみませんでした、もうかなり良くなりました！ありがとうございます！！どうかすぷら様もお風邪をお召しになりませんようお気を付け下さいね！ (2018年6月29日 23時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汀 | 作成日時：2018年5月12日 1時
