くびをしめてもいいわ【7】 ページ29
ぎゅっと、(――)しめて
7 side
『ねぇ、ななくん、私の【くびをしめてもいいわ】』
おかしなことを言い出した、その女は先輩の幼馴染。名前は知らない。
元々、おかしな人だった。
『ねぇ、貴方の事はななくんと呼ぶから私のことはツキって呼んでちょうだい』
『ぬーくん、よく変なこと考えてるから、ななくんは影響、されないでね？』
『ねぇ、ななくん、死んでもいいわ』
最初はめんどくさいメンヘラ女かと思っとった。
だけど、話していくうちにあぁ、やっぱり先輩の知り合いだなって。
いつだかに、聞いたことがあったんやっけ。
7｢ツキさんはなんで、俺に変なこと言ってくるんです？呼び方だって、先輩のことだって。考えたら考えただけ、変なんですよ｣
『貴方は変と思うかもしれないけれど、私は変と思わないの。貴方はあなた、私はわたしよ？ななくん』
笑った顔がとても艶めかしくて、ドキリとしてしまったのは事実やけど。
『ねぇ？ななくん、ななくん、好きな人、居ないの？』
ほらまた、おかしなことをき
『おかしくなんてないわ、貴方のその歳なら1人くらいは居るでしょうに』
7｢…｣
『答えられないの？』
そう言ってクスクス笑う彼女。
まるで悪魔みたいな人やと思った。
なんせこの人
『…ななくん、私のこと、好きなんだものね？』
知っているんだ、気持ちを。
7｢…なんで知ってんすか｣
『ななくん、わかりやすいから』
7｢…そんなに、わかりやすいっすかね…｣
『私には、全部分かってるのよ？』
挙句の果てにはこんなことまで言ってのけるだ。
さも、当然であるかのように。
『ななくん、ななくんも私のこと、分かってるのよね？なら、』
『【くびをしめてもいいわ】』
彼女の言う通り俺はとっくの前から意味は知っとる。
いつも余裕ぶってる彼女にちょっと、意地悪しよおもたら、ぜーんぶ返されてしまって、逆に俺の首が締まる事態に。
7｢…知ってる、くせに｣
『…知らないの？』
7｢知ってますよ、当たり前でしょ、俺のこと誰だと思っとるんです？なな湖さんですよ｣
そう言って俺は彼女の首に手をかける。
首輪のように、鎖のように。
7｢…一緒に、暮らしましょか｣
『えぇ、そうしましょう？』
俺から離れぬように、ぎぅと
その体ごと心までを、抱きしめる
ツキさんの思惑通りに進んだと気付いたときには既に後の祭り。
6月19日【家に帰りたくない】
わたしはたいようのほうがすきです【8】→←さくらがきれいですね【5】
ラッキーカラー
あずきいろ
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汀(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます！！自分にも無理は無いよう頑張っていきたいと思いますので応援宜しくお願いします！頑張ります！！ (2018年7月17日 6時) (
レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - 長い間更新お疲れ様でした！完結おめでとうございます(^○^)新作も読ませて頂きました。頑張って下さい！ (2018年7月17日 6時) (レス) id: f4fb874013 (このIDを非表示/違反報告)
汀(プロフ) - すぷらさん» ありがとうございます！今後も無理のないように頑張りたいと思います！良ければこれからも応援よろしくお願いします！ (2018年7月13日 20時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 完結おめでとうございます！もう貴方様の作品が生き甲斐になっておりました…次回作も楽しみにしていますが、あまり、無理の無いよう頑張って下さい！ (2018年7月13日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
汀(プロフ) - すぷらさん» ご心配おかけしてすみませんでした、もうかなり良くなりました！ありがとうございます！！どうかすぷら様もお風邪をお召しになりませんようお気を付け下さいね！ (2018年6月29日 23時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汀 | 作成日時：2018年5月12日 1時
