【実況者】彼と邦ロックを奏でたら【短編集】 (ページ15)

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恋、覚醒。【Tw】ページ15

俺のなかの春が目覚めた。

つわside
今日も電車に揺られている。仕事場に向かうための電車の中はいつもと変わらない。退屈な空間。
スマホを開くがなにをする気も起きず、ふたたびしまう。

駅につく。ドアが開く。

こんなこと起きるんだなって思ってしまった。しかし、実際起きた。

初めて見る女の子は服もカバンも新しい。
新社会人かな、メイクも薄いがばっちりしている所をみると新しい居場所に向けて張り切っているようだ。

そんな名前も知らない、相手は俺のことを見てもいない。そんな子に。
一目惚れした。

その日から俺は乗車中は何度でも彼女のことを見ていた。
分かったことがいくつも。

席についた後開く分厚いハードカバー。
タイトル確認できたら読んでみようか。
トートバッグには知らないバンド名が書かれたバッジ。聞いてみよう。

体中で彼女のことを考えている、気持ち悪いかもしれないけどこれが現実。

そして、現実とは思えないことも現実として起こりうる。

この3週間乗車してこない彼女。とても嫌な予感がする。
この時間、この車両の筈なのに。

そこではたと気がつく。
もう既に恋に落ちていた、四六時中彼女のことを考えていた。

もう1度だけでいい。彼女にあわせて欲しい。

そんな願いは春の終わりを告げる桜の花びらと共に水に着地していった。

(イヤホンからは彼女が好きなあのバンドが流れているのに。)

空想委員会｢春恋、覚醒｣より
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皆さんこんにちはこんばんは。夜薙です。
やっと更新出来ました、楽しみにして下さっていた方長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

さて、受験の方ですがひとまず落ち着き、後は結果を待つのみとなりました。
しかしまぁ仮にも受験生。今月いっぱい、毎週末には模擬試験が控えてまして。
帰ってくるのもだいぶ遅い時間のため家につくとメモすら開けない、なんてこともあるかも知れません。(実際先週はそうでした。)

ということでまたしばらく更新出来るかわからない状態に入りますが更新停止にはしませんので。よろしければコメントや評価を読了後にしていただけると幸いです。

そして平和組も残すはP-Pさん1人となりました。次に書きたいグループはもう決まっております、しかし合う曲が中々見つからない…。という訳で何かオススメのバンド様、楽曲がありましたらお知らせいただけると嬉しいです。
それでは次のお話で。