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ジナーフの言葉に、「その点は僕も気になっておりました」とロディが微笑む。
「罪の鏡がチャイナロンプ寮に頭脳派を選んだのだとしても、2･3年生の成績までもが急に上がっている事については、言い逃れ出来ませんよ」
責められるような形になって気まずいのか、「う〜ん……」とルドラは困り顔だ。
「……ライバルのお前たちに教えるのは、ちょっと勿体ないかなーと思うんだけどな……ほら、今年は眠りネズミ事件の影響で、授業が減っただろ？だから……」
ルドラ曰く、1年生と、一部の成績の優れない生徒たちに向けて、勉強会を行ったらしい。
「少し意外ですね」とルイスが再び呟いた。
毎年の流れからして、そういう時は強化合宿や疑似訓練を行いそうだと思っていたのだが。
「……いえ、もちろん貴方の性格なら、あり得る話だと思います。お気を悪くされたらすみません」
「ん？全然大丈夫だぞ？まぁ、そういう考えは俺には無かったからな。他の寮生からの提案だ」
あいつら頑張ってたもんなー、とルドラが兄の如くしみじみとした表情で言った、その時。
「いやぁ、お待たせしてしまって、申し訳ない」
男女の判別がつかない、落ち着いた質のいい声が会議室に響き渡った。
「学園長！」
会議室の入口に現れた、白い仮面とコート姿の人物に、ルドラがパァッと嬉しげな笑みを浮かべる。
机に突っ伏して、ほぼ寝ていたケレイブが「……遅ぇぞ」とだけ呟いた。
「失礼。ライトオン君の帰郷の手続きをしておりまして」
「……あ？帰郷？サクラがか？」
友人……と呼べるかどうかは分からないが、一応幼少期からの知り合いである彼の帰郷の報せに、ケレイブは思わず顔を上げた。
「ええ……実は、先日の眠りネズミ事件で、多くのライアーグラッド寮生が被害に遭ったのを、寮長として酷く気にしているようでして。この頃、彼はよく頑張っていましたから、特例で帰郷を認めたのです」
「特例？そんな事で……いえ失礼、彼は真面目でしたからね。気に病むのも仕方ないと思いますよ」
声の主は、ヴァルである。学園長が来るなり、丁寧な口調に切り替えるのが彼の得意技だ。
「……学園長、どうして僕たちをお呼びになったのです？」
「よく聞いてくれました、メサイア君。先日の、NRC学園長との話し合いで決まった事ですが……」
学園長の言葉は、寮長たちの間に波紋を広げる事となる。
「――数日間、各生徒を点数評価する事になりました」
続く
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リリコス(プロフ) - おぉ!! (2020年8月10日 23時) (
レス) id: d250400d1f (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - リリコスさん» はい！ケレイブさんを筆頭に、ユキさん、ショウさん、スフェノスさん、ジエルさんから成る喧嘩グループが存在する、という事になりますね！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
リリコス(プロフ) - 割り込み失礼するですが、ということは喧嘩グループの存在が実在になると言うことでしょうか！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: d250400d1f (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - アイコンさん» 了解しました！素敵なグループ名をありがとうございます(*´ `) (2020年8月10日 23時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
アイコン(プロフ) - Violent sinners バイアラント･シナーズ 暴力の罪人達 です！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: 215c5317bc (このIDを非表示/違反報告)
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