�� ページ14
◇
シュンは驚きと呆れを同時に感じながらノアを見た。
自分達だけで眠りネズミを捕まえようとするなんて、先生方に叱られるに決まっている。
「そのネズミが、本当に学園に忍び込んだのかもはっきりしてないんだぞ？もしかしたら、眠りネズミの仕業じゃないって可能性も……」
「え？どういう意味ですか？」
イマイチよく分からない、といった顔をするノア。
コイツは他人を疑わない。事件を起こしてるのはうちの生徒なのかも、なんて言わない方がいいか。
「何でもねぇ。そもそも、学園のどこにいるかも分からないのに、どうやって探すんだ？」
「うーん、相手は動物ですからね。学園内をくまなく探し回っても入れ違いになるし……こうなったら、次の犯行を予想するしかないと思います」
「次の犯行？」とシュンは訊き返した。予想外に難しくなりそうな話だ。
「はい！眠りネズミさんが次はどこに現れるのか……要は、次に狙われるかもしれない人を見つけて、一緒に行動するんです。そうすれば姿を表してくれるかもしれないでしょ？」
なるほど、と思わず感嘆の声が漏れる。ノアも考えたものだな。
「要するに、
「むー……その言い方、ボクは好きじゃないです」
プクゥッとフグのように膨れてみせるノア。
その拗ね顔があまりにも変わらないから、シュンの口元は自然と緩んでしまう。
「あっ。シュンくん、笑いましたね！」
そんなシュンを見て、ノアが嬉しそうに笑った。
「……？」
「浮かない顔してたので、大丈夫かなって心配だったんです。誰かに何か言われたりしました？」
先程までのシュンの心境を、ズバリと言い当てた台詞。
自分の性質をよく覚えてくれていた事が嬉しいような、ノアの前では分かりやすい自分を恥じるような気分になってくる。
「ああ、もう大丈夫だ。良いことがあったから、吹き飛んだ」
「そうですか？良かったですね、何か良いことがあったみたいで、ボクも嬉しいです！」
ニコニコ笑いながら、じゃあ行きましょうかとノアはシュンの手をとる。
「……待て。次のターゲットを予測するったって、どうやって特定するつもりだ？」
「うーん……とりあえず、今までの被害者さん達に会ってみようかなと。何かヒントが見つかるかもしれないですから！」
どうも被害者にはライアーグラッド寮生が多いみたいなんですよね、とノアは言う。
「っていうわけで、その寮長さんにお話を伺いに行きましょう！」
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リリコス(プロフ) - おぉ!! (2020年8月10日 23時) (
レス) id: d250400d1f (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - リリコスさん» はい！ケレイブさんを筆頭に、ユキさん、ショウさん、スフェノスさん、ジエルさんから成る喧嘩グループが存在する、という事になりますね！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
リリコス(プロフ) - 割り込み失礼するですが、ということは喧嘩グループの存在が実在になると言うことでしょうか！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: d250400d1f (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - アイコンさん» 了解しました！素敵なグループ名をありがとうございます(*´ `) (2020年8月10日 23時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
アイコン(プロフ) - Violent sinners バイアラント･シナーズ 暴力の罪人達 です！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: 215c5317bc (このIDを非表示/違反報告)
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