悲しい ページ40
Aside
「13時から…はい！ありがとうございます！」
スタッフさんとの打ち合わせが終わって
みんながいる練習室に行こうとした時。
「ユリどうしたの？」
YR「A！みんなが…ちょっと来て！」
ユリが私の手を引っ張って走った。
練習室に入って見えたのは
今まで一緒に過ごしてきて初めての光景だった。
YJ「どうして1回で出来ないの？」
MJ「私だって頑張ってる！」
YJ「でも出来てないじゃん！」
HM「ユジン！……言い過ぎだよ。」
YJ「ひとみまでミンジュの味方するんだ。」
HM「何その言い方。」
練習の途中で意見がぶつかって喧嘩になってる。
いつも笑顔なユジンが珍しく怒っているみたいで
ミンジュは泣いてしまっている。
止めに入ったひとみまでユジンに刺激されている。
周りを見るとみんな戸惑っているのがわかる。
喧嘩するのなんて初めてだから。
YR「……どうしよう。」
私の腕をユリがぎゅっと握る。
私が……マネージャーの私がどうにかしないと。
「一旦落ち着いて話そう。」
YJ「私はただミンジュが出来ないから……」
HM｢だから！どうしてそう言い方するの？｣
だめだ……みんな熱くなってる。
YJ｢何なの？さっきから！｣
HM｢それはこっちのセリフ！｣
私が止めないと。
「もういい加減にしてっ！！！」
そう叫ぶとみんなの表情が固まった。
私は…ただ悲しかった。
IZ*ONEはどこのチームよりも絆が強い。
それが壊れてしまうと思うと怖くて悲しかった。
「もうそういうのやめよう……
それぞれの苦手な部分をみんなで補って
頑張ってきたからここまで来れたんだよ？」
今までの思い出や12人で頑張ってきたことが
思い起こされて涙が出てくる。
｢私はいつもみんなに迷惑かけてばかりだし……
昨日もスケジュール帳無くしたり…
無責任なこと言っちゃったり……｣
思い返せばみんなに救われてばかりだ。
｢それでもみんなが助けてくれたから…
私のことを見捨てないでここまで来てくれたから…｣
感謝しかない。
｢一度言ってしまった言葉は取り消せないから…
誰かを傷つけてしまったらその傷は癒えないから…
だから……お願いだから…喧嘩なんかしないで。｣
YR｢A…｣
少しは……私の思いが伝わったかな。
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PON2(プロフ) - コソコソさん» 応援ありがとうございます！頑張りますね！！ (2021年3月6日 11時) (
レス) id: 01a0b8ea70 (このIDを非表示/違反報告)
コソコソ - この作品すごく好きです!!応援してるのでこれからも更新頑張ってください！ (2021年2月23日 14時) (レス) id: e4bce923f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PON2 | 作成日時：2020年5月26日 11時
