ただ側にいたいだけ (ページ32)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:73,050 hit

...30... ページ32

R side

望実を絶対に喜ばせるって息込んだはいいものの

やっぱりみんなで祝った方がよかったんやないかって不安やった。

けど、いざ誕生日会を開いてみて

望実の心からの笑顔を見る事ができてほんまに嬉しかった。

プレゼントも、男のセンスやから心配やったけど、望実の好みに合う物を選べたみたいや。

智ちゃんにも感謝せなな。

俺らの関係をなんの躊躇いもなく受け入れてくれて、ほんまにありがたい。

涙声で、俺が大切やって必死に伝えてくれた時、やっぱ俺も胸に来るもんがあった。

世間一般には認められん関係で

結婚する事もできんし、子どもを産む事もできん。

本来のカップルなら当たり前にできる事が、俺らにはできひんけど

それでも

俺は望実が好きで、望実も俺を好きやと言ってくれて

その想いさえあれば、この先にどんな壁が立ちはだかろうが

怖くないって、本気で思える。

流「望実？」

望「ん？」

流「…絶対、幸せになろうな。俺、一生かけてお前の事愛してくから。」

望「うん。信じてる。あたしも、何があっても流星の事嫌いになったりせぇへんから。だから…ずっと側におってね？」

流「ん。約束する。」

大丈夫。俺らなら。

辛い時も、苦しい時も

楽しい時も、嬉しい時も

2人で分け合って、支え合って

そういう風に、これからの未来を生きてくんや。

なぁ、望実。

愛してんで。心から。