其れは君だった【文豪ストレイドッグス】ー探偵社編ー

名探偵 ページ39

Aside





太宰「見放題、だぁ！」

国木田「やかましわぁ！」


床に投げつけられた太宰さんは目の焦点が合っていない。


この2人、本当にコンビなの？


A「むぐ、(あの)」

国木田「あぁ？」

A「ももごっ、むぐっ、むむぐっ、(助けて欲しいです)」

国木田「あぁ、いま解く」




何とか国木田さんに解いて貰った。





乱歩「おーい国木田ー」

国木田「はい、何でしょう」

乱歩「僕そろそろ名探偵の仕事に行かないと」

国木田「そうだな、おい、小娘、乱歩さんにお供しろ」

A「私ですか？そんな助手だなんて責任重大ですよ、」

乱歩「そんな二流探偵じゃ無いんだし助手なんて要らないよ」

A「じゃあ、私はなにを？」

乱歩「ほら、僕電車の乗り方、解んないから」









電車に乗る


驚いたな、電車の乗り方解らないなんて、


乱歩「Aー此れ終わったらお菓子買いに行こうねー」

A「菓子ですか？」

乱歩「うん！」

A「ラムネで良いなら今あげますよ？」

乱歩「気がきくね、有難う！」







そして私達は現場に着いた。



A「これ…酷いですね……」


無残に飛び散った血の跡に思わず声を発してしまった。

でも死体は無い、運ばれたのか、全員生きているのか？
私の頭では勿論解決なんて出来やしない。
武装探偵社ってだけで、頭は良く無いし、探偵じゃないし？助手でもないんだからね。



A「今回の事件の目撃者によるとここの倉庫はある企業の倉庫らしくて、其処に黒外套の男性と白外套の女性が入った途端爆発が起きたらしいです」

乱歩「うん、成程ね」

A「只の思い付きですが、何らかの組織じゃないんでしょうか？」


一般人にそんなことする動機が無い。



そんな事思い乍ら、私は資料を見ていた。



乱歩「何でそう思う？」

A「乱歩さんなら解るんじゃ無いんですか？」

乱歩「まぁね、あ、そうだ、Aちゃんお菓子買って来てよ」

A「い、今ですか？」

乱歩「二流探偵じゃ無いんだし、ここは僕1人でも大丈夫だからさ！買って来て！一寸電話する」

A「は、はぁ、解りました、行ってきます」


誰かと電話する乱歩さんを背に歩いた


大丈夫なんだろうか、
私が居てもまぁ、何も変わることなんて無いから良いとは思うけど、それって只の雑用係？
ま、いっか、それくらいしか私に出来ることはないからな、今は。



暫くして駄菓子屋に着いた。

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