愛情 ページ5
家に帰った俺は
『かーさん！！』
大好きなかーさんに雄英高からの推薦の知らせをしに走った
母)「どうしたのA？好きな子でもできた？」
『違うんだかーさん！雄英高から』
そういいかけた途端
目の前に迫ってくる影
母)「何？雄英高校から何？」
目に光が灯っていない母
肩を掴まれ揺さぶられる
母)「ねえ何？何？雄英高校がどうしたの？ねえ早く」
『お、落ち着いてかーさん！雄英高から推薦が来てたんだよ！』
そう言うと止まる動き
母)「ふふっ…ふははははははは！！」
まるで狂ったように笑い出す
母)「これで夢が叶うのね！！やっとやっと夢が！！男の子が手に入るのね！！あっはへへへは！！…」
急に真顔になる
『…かーさん？』
母)「…貴方…男の子じゃない…」
『ｯ』
母から俺へと放たれる殺気
駄目だ
また暴力を受ける
母)「何で貴方は男じゃないの！何で男として生まれてこなかったの！何で！答えろ！何で！！」
髪の毛を掴まれて前後に揺さぶられる
痛い
『かーさん』
母)「何で！！」
痛い
『かーさん！！』
父)「!?」
あっ
オヤジが帰ってきていた
父)「また壊しやがって！！何で男じゃないんだ！性別をどうにかしろ！
何でまたこわす！何でだ！」
『わざとじゃない！急に…』
父)「原因はいつもお前だろ！！お前が悪いんだ！」
ｶﾞｯ
『あ゙ｯ』
腹を殴られ飛ばされる
殴られる
壁に背中をぶつける
痛い
蹴られる
吐きかける
気持ち悪い
髪の毛を握られる
痛い
足を捕まれ投げる
痛い
窓にヒビが入る
危ない
熱湯を腹部にかけられる
暑い
痛い
何で
助けて
嫌いだ
好きだ
シャーペンを投げられる
痛い
首に刺さりかける
危ない
ティッシュ箱を投げられる
やめて
痛い
椅子を投げられる
テレビが割れる
フライパンを投げられる
頭に当たる
痛い
逃げるな
頭が熱い
血液が落ちる
痛い
熱い
出血してる
カッターを投げられる
太ももに刺さる
痛い
いつもかーさんが壊れると責められるのは俺
かーさんじゃなく俺
暴力は当たり前
避けたらもっと大変なことになる
聞こえるのはいつも
俺の苦しむ声と
かーさんの悲鳴と
オヤジの怒鳴り声と
鉄の音
これは両親が俺にくれる愛情
とても痛くて
温かい
これが親からの愛情
そう愛情なんだ
かーさん
オヤジ
ヒーローなったら
次は俺からの
今までもらった分の全部
愛情をあげるね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅鱶 - 面白かったら一番右側の星を押してね！ (4月24日 17時) (
レス) id: f9cd9172e9 (このIDを非表示/違反報告)
羅鱶 - 見てくれてありがとうございます。やっとコメント何処にあるかわかった人間羅鱶です。 (4月19日 17時) (レス) id: f9cd9172e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 面白いですね! 続き楽しみにしてます! (4月7日 8時) (レス) @page17 id: 65d421c831 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羅鱶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Tuyogari4/
作成日時：2024年2月27日 6時
