検索窓
今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:15,589 hit

Leo/need ページ40

「なまえちゃんっ!!」

「……! 咲希ちゃん……!?」


病室の扉を開けた途端、Aは驚いた様子で目を丸くする。
しかしそれも当然だった。司が連れて来た少女を――少女らを見て、彼女は息を呑む。


「会いたかった……会いたかったよぉ……」


咲希は泣きそうな声で言いながら、Aの元へ駆け寄る。ベッドに座る彼女の手を取ると、ぎゅうっと握りしめた。


「あ、あの……お身体のほうは?」

「うん、もう平気だよ。心配かけてごめんね――穂波ちゃん達も、わざわざ来てくれてありがとう。どうお詫びしたらいいか……」

「そんな……! わたしも、もう会えなくなったらどうしようって不安になっちゃってたので、こうしてまた話せてすごく、嬉しいです」


咲希と同様、穂波も目に涙を浮かべながらAに思いの丈を吐露する。その隣では一歌が何度も首を縦に振っていた。


「咲希達もお前のことを心配していたから、今日のお見舞いに連れてきたんだ」

「司さんもですけど、咲希もAさんがいなくなってから相当落ち込んでたので。本当に長い間、ずっと」

「そう言うしほちゃんだって」

「……余計なこと言わなくていいから」

「テレなくてもいいのに〜」


志歩と咲希のやりとりを聞いて、A達は思わず笑みを零す。


「よかった、みんな仲良さそうで」

「ああ」


安心しきった表情を見せるAに、司は静かに微笑む。

その後は、咲希達がLeo/needを結成した話や昔の話をして、時間はあっという間に過ぎていった。

来ていいですか→←いつの日か



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
120人がお気に入り
設定タグ:プロセカ , 天馬司 , ワンダーランズ×ショウタイム   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あきいろ | 作成日時:2022年9月18日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。