三個発生 ページ5
「いや〜。 しっかし主もなかなか面白いことを考えるな。 命名帳で適当に開いたものを私の名にしちまうんだなんて」
心底面白そうに呟く。
つい先ほどから、『鶴丸A』という名前になった。
Aはこの名前に絶賛している。
「国永から聴いたが、主よ。 君はそうとうの賭け好きなんだって？ じゃあ、今のもほとんど賭けだったな。 ま、主のおかげでなかなかのいい名をもらったしな。 礼は言っとくぜ」
頭の後ろで手を組みながら言うA。
「こいつぁ驚いた。 考えることが一緒とはねえ。 これは以心伝心、相思相愛というやつかな？」
そんな鶴丸のボケに、Aは「愛ではねーなー」と返す。
鶴丸は笑いながら「ま、そうだな」と言った。
「そ、そろそろ広間につきます。 ここには検非違使で落とす刀剣男士以外は全員そろっています」
「お、じゃあ、一期とか、三日月のじいさんもいたりすのか？」
広間の前の襖で小さくなっている審神者。
豊満なわがままボディを前にたじろいでいるようだ。
それを十分理解したAは、この体を使ってどんな驚きをかまそうかと考えながら、にやりと笑った。
「開けます……」
「驚きの報告だぜ！ なんと、絶世の美女が現れたぞ！」
煮え切らない態度の審神者にいてもたってもいられず、鶴丸がスパーンッと開けた。
がやがやとしていた広間はシーンと静まり返り、鶴丸を注目する。
「おい！ 国永、そこまで言われちゃ出にくいだろうが！ それに、そこまで私美しくないぞ？」
後ろでクイッと鶴丸の着物を引っ張りながら言うAに、鶴丸は「大丈夫だ！」と言ってAの背中を押す。
「女子！？」
広間中の刀剣男士が驚く。
確かに着ている物、目の色、雰囲気、髪の色など、まったくもって鶴丸と同じだ。
しかし、その体つきと声が全然違った。
Aは持ちまえの『驚き好き』という本能のままに
「ふふっ。 驚いた？」
と言っておかしそうに笑った。
確かに絶世の美女かもしれない。
誰もがそう思った瞬間だった。
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リン(プロフ) - エラー発生シリーズ毎回楽しみにしてます！！これからも頑張ってください！ (2022年3月31日 14時) (
レス) @page39 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
スズエネ☆３次元電脳少女☆(プロフ) - SOMAさん» ありがとうございます！ はい！ ぜひご期待ください！ 頑張りますので！ (2015年10月28日 17時) (レス) id: 1044bd949c (このIDを非表示/違反報告)
SOMA(プロフ) - 読ませて頂きました！すごく面白かったです。更なる続編期待しても良いですか？( ´ ▽ ` ) (2015年10月28日 12時) (レス) id: 311c5e540c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - コメ返しありがとうございます！へし公のヤキモチも入れて下さるととても嬉しいです。いつもは見れないへし公のヤキモチ…hsh((おっとすいません。 (2015年10月23日 22時) (レス) id: 2030724df8 (このIDを非表示/違反報告)
スズエネ☆３次元電脳少女☆(プロフ) - ゆいさん» 了解しました！ コメント、ありがとうございます！ シチュエーションまでくださってとっても嬉しいです！ (2015年10月23日 21時) (レス) id: 1044bd949c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音≪三日月宗近が嫁≫
| 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年9月23日 10時
