二十四個発生 ページ26
「ぬしさまぁ……」
えんえんと泣きながら小狐丸は審神者に甘えていた。
鶴丸は仏頂面でその場に同席している。
「今回のことはどちらも悪くないんだよなあ……。 鶴丸さん、一つここは許してあげてはくれませんか？」
「……」
鶴丸はぶすっと頬をふくらませている。
審神者はそれは『小狐丸に騙されたせい』だと思っているのだが、微妙に違った。
どうして、小狐丸の変化した姿だと見破れなかったのか、悔しかったのだ。
「主よ。 何があったのだ？」
三日月が襖を開け、説明を求めるため、審神者は説明する。
すると三日月は全部説明を聴いた後、「それは小狐が悪いな」とズバッと言った。
小狐丸は「なんでですか！？」と言って声を荒げる。
どんっと足音を立て、畳を踏む三日月。
「お主は鶴の恋路を邪魔した。 この罪は重いぞ？」
小狐丸を見下すような視線で見る三日月。
小狐丸は「そんなつもりは〜」と言いながら目に涙を浮かべた。
「主〜。 帰ったぞ〜」
そこへAが帰ってくる。
白い衣装は、泥と煤で黒く汚れていた。
助けを乞うような視線でAを見る小狐丸。
Aはとりあえず小狐丸に「お茶の準備をしてきてくれ」と伝える。
小狐丸がいなくなったところで、Aは「それで」と言って話題を振る。
「何があったんだ？ 私のいない間に」
何か面白くないことがあったのは察しがついた。
しかし、どうしてもその何かが分からないのだ。
ぴしっとした空気の中、三日月が口を開く。
「小狐丸の変化術が巧すぎて、皆で褒めていたところだ」
のほほんと笑いながら言う三日月。
Aは「そう……」と言うと、踵を返し手入れ部屋に向かって行った。
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リン(プロフ) - エラー発生シリーズ毎回楽しみにしてます！！これからも頑張ってください！ (2022年3月31日 14時) (
レス) @page39 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
スズエネ☆３次元電脳少女☆(プロフ) - SOMAさん» ありがとうございます！ はい！ ぜひご期待ください！ 頑張りますので！ (2015年10月28日 17時) (レス) id: 1044bd949c (このIDを非表示/違反報告)
SOMA(プロフ) - 読ませて頂きました！すごく面白かったです。更なる続編期待しても良いですか？( ´ ▽ ` ) (2015年10月28日 12時) (レス) id: 311c5e540c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - コメ返しありがとうございます！へし公のヤキモチも入れて下さるととても嬉しいです。いつもは見れないへし公のヤキモチ…hsh((おっとすいません。 (2015年10月23日 22時) (レス) id: 2030724df8 (このIDを非表示/違反報告)
スズエネ☆３次元電脳少女☆(プロフ) - ゆいさん» 了解しました！ コメント、ありがとうございます！ シチュエーションまでくださってとっても嬉しいです！ (2015年10月23日 21時) (レス) id: 1044bd949c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音≪三日月宗近が嫁≫
| 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年9月23日 10時
