{64話:2人と一緒に} ページ16
それから30分程時間が経ち、そろそろ私達が出発する時間になった。
玄関まで向かうと、すでにらんらんとガッチさんが待ってくれていた様だ。
……でもらんらん、足が震えてるよ。
『えっと…此処から山の方に行くんだよね』
Gtmn「らしいね、まぁ道ならひとらん君が知って…」
Ht「……」
『……魂抜けてる』
Gtmn「うーん、無理そうだね」
『ら、らんらん。手、繋ご?あとガッチさんも…!』
Ht「うん…」
Gtmn「…俺もなの?別にいいけどさ」
そうして私はらんらんとガッチさんと手を繋ぎ、山の中へと入っていった。
山は薄暗く、なんとも言えない不気味な雰囲気が漂っていた。
ガッチさんが懐中電灯で前を照らしながら歩く。
すると、いきなり茂みからガサガサガサッ!と音がして、私とらんらんは咄嗟に茂みの方を見る。
…私はびっくりした訳じゃないからね!音の正体が何か気になっただけだから…!
Ht「ダメだってそういう事したら〜っ…!」
『う、兎か何かじゃない?』
Ht「うん、そうだよね…?」
らんらんが手を握る力がどんどんと強くなっていく。多分私もだけど…
そんな私達の様子を見たガッチさんが肩を揺らして笑っている。こ、こんなのただのこけおどしだよね。うん、そうだよ。
頭の中でそんな自問自答をしながら2人と山道を歩く。
途中でいきなり茂みから音が鳴ったり木を叩く様な音が聞こえたが、きっと動物だろう。
そして中盤まで来た頃、私達が歩いている後ろからコツコツと足音が聞こえた。
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鶴(プロフ) - コメントありがとうございます!作者は関西圏では無いので、キャラに合うような関西弁が出来ているか不安だったのですが、そう言って頂けるととても嬉しいです…!!! (2021年2月16日 22時) (レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ばんのすけ。 - 完結、おめでとうございます。面白くて一気見してしまいました。ちなみに私が好きな推しはzmです。関西弁なのも似合っててグッときます! (2021年2月16日 21時) (レス) id: b7bc451954 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 柚香さん» コメントありがとうございます、楽しんで頂けたようでとても嬉しいです! (2020年6月23日 23時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 完結おめでとうございます!すごくおもしろかったです (2020年6月23日 23時) (レス) id: f5da286a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鶴 | 作成日時:2020年6月1日 22時