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{48話:別荘} ページ49

無事に何事もなく到着したみたいなので、私はバスから降りる。
鮮やかな緑が一面に広がっており、なんだか清々しくなって深呼吸をする。空気が美味しいってこういう事なんだろうな。肺が浄化される感覚。

私はバスの運転手さんから荷物を受け取り、別荘の玄関口まで歩く。別荘の前には澄んだ海があり、裏には大きな山があった。
明日あの海に行くんだよね。楽しみだな…!
そんなことを考えながら、玄関で部屋の鍵を受け取って3階にある部屋まで向かう。


『…わぁっ、海が見える…!』


部屋についている大きな窓からは広い海が見えた。なんでだろう、これだけで感動しちゃうな…なんて考えながら、荷物を置いて窓を開ける。
すると、ふわりと涼しい風が頬を撫でた。…気持ちいい。


『そう言えば、この後は夏祭りがあるんだっけ』


私がそう呟くと、丁度良いタイミングで誰かが部屋の扉をノックしてきた。
…誰だろうと思い、扉の方まで向かう。
すると、扉の奥から聞きなれた声が聞こえた。


Gr「…A?グルッペンだ。今入っても平気か?」


『はい、大丈夫ですよ』


Gr「失礼する…A、今日夏祭りがあるという話は聞いたよな?」


『はい、聞きました』


Gr「それで、これ。……お前に似合うと思うんだが」


そう言ってグルッペンさんから渡されたのは黒い生地を基調とした浴衣。
き、綺麗な浴衣…え、これもしかして私が着るの?
所々に鮮やかな赤い椿が描かれており、大人の女性が着ていそうな浴衣だった。…これ、私が着れるような物じゃないよ……!
しかもすっごく高そうだし…。


『え、こ、これ着るんですか…?』


Gr「あぁ、Aに似合うと思って持ってきたんだ。着付けは2階にいる使用人にやって貰え」


そう言うグルッペンさんから着物を受け取ると、5時に玄関集合だと言ってグルッペンさんは去っていった。
…じゃあ、ちょっと休憩したら着付けしてもらいに行こうかな。
なんて考えながら、私は浴衣を眺めてふふっと笑った。

{続編に移行します!}→←{47話:寝ちゃった}



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赤月 アズ(プロフ) - 鶴さん» 了解しました!ありがとうございます(?) (2020年6月3日 14時) (レス) id: 3cb13bb511 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 赤月 アズさん» コメントありがとうございます!一応誰とも付き合わない(予定)です!(もしかしたら番外としてオチアリストーリーを書くかもしれませんが...(笑))更新頑張ります! (2020年6月2日 21時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤月 アズ(プロフ) - や・・・やばいTOP4と我々だは私得すぎるあの聞きたいことがあるんですけどオチとか決まってますか出来れば全員オチがいいなーと思っただけですすみませんこれからも頑張ってください! (2020年6月2日 21時) (レス) id: 3cb13bb511 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 仰げば尊死さん» コメントありがとうございます、楽しんで頂けているみたいでとても嬉しいです!更新頑張ります! (2020年6月2日 13時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - ハマりすぎてイッキ見してしまった…続き待ってます!! (2020年6月2日 1時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月26日 15時

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