第116話 デススマイル ページ19
特に心配することはないと言われた通り本当に何事もなく5日目を終えようとしていた。
何をするでもなくいつも通り掃除をしたりしていたら、それはあっという間だった。
一度ひとらんさんと話をしたが、流石にコレについては分からなかったらしい。
まぁ所詮ただの魔力の結晶のようなものであって、段々と花の輝きは薄くなり
普通枯れてぽろぽろ取れるものだと思っていたのに、逆に咲く前の状態になるだなんて不安しかないが…ま、異世界だから！ハハ！！
「Aちゃんおる？」
『あ、はい！』
一日の仕事を終えてベットでごろごろしていればノック音と共にシャオロンさんの声が扉越しで聞こえた。
『いつもすみません』
「逆や。これくらいやらせて」
にかっと眩しく笑ったこの方は5日間毎日私の部屋へと訪れては異常がないか聞きに来てくれていたりする。
全く、そんなことを安易にされると惚れてしまう。
あと再度確認ですけどこの方幹部ですよね？
『あっ、そうだ。あの…これお返しします』
さらさらと揺れるシャオロンさんの茶髪を見ていると突然思い出す。
なるべく静かにクローゼットを開けて、中に保管してあったシャオロンさんのニット帽を取り出した。
これは本日最終日というわけで返す前に先程洗濯してきたのだ。現在花を隠すものは何もないが、結局今まで無害だったのでよしとする。
「え！洗わんくてもよかったんに…あ、いや、変な意味やなくて」
えへへとあざとく頭をかくシャオロンさん。
……よしとする！！
『貸していただいて、ありがとうございました』
ほんのりと熱い頬を上げてそれなりに笑ってみた。
ませた小娘になりやがって私め。
「……」
『え、あの、シャオロンさん？』
途端、シャオロンさんはぴたりと固まった。
そんなに私の笑顔、デススマイルだった？
笑うだけで相手の精神を(悪い意味で)破壊する能力あった？
いや、ただ単にキモかったという最もらしい可能性が…
ばしっ、
『エッ』
ぶん殴られただけだった方がマシだったかもしれない。
知らぬうちに、私の両手は真顔のシャオロンさんに強く握られていた。
『ん"！？』
握られた手はぐいっと引き寄せられ、そのまま無抵抗にシャオロンさんの胸板にぶつかる。
あまりにもそれは突然のことで、呼吸が止まる。
ふわりとシャオロンさんから香る柑橘系の香りに、思考も止まる。
…急募、この状況の説明。
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弦(プロフ) - どこかのじぇーけーさん» 嬉しい言葉ばかりで、夢主ではないですが泣いてしまいそうです。その言葉を心に噛み締めて突き進んでいこうと思います！処女作がこんなに続くと思ってませんでしたし…見てくれる方のおかげです！ありがとうございます！ (8月30日 2時) (
レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのじぇーけー - やはり作者様の小説は最高ですね！更新は作者様の自由なので読者側がとやかく言える物ではないので！コメントに更新が途絶えた事を責める意図は全くありません！作者様のペースで更新して頂けると嬉しいです！どれだけ期間が空いても私はファンなので！ずっと好きです！ (8月29日 20時) (レス) @page38 id: 4a064ca36e (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - どこかのじぇーけーさん» またもコメント、ありがとうございます！楽しんでいただけて心から嬉しいです！更新が途絶えていてすみません…少し色々ありまして。完結はちゃんとさせるつもりなので、気長に待っていただけると…！ (8月29日 10時) (レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのじぇーけー - ずっと気になるところで更新が途絶えてたので、ドキドキしてたんですけど、今日も読もうって思って見に来たら更新されてる！？貴方が神でしたか…本当にありがとうございます…楽しませてもらってます！大好きです (8月28日 17時) (レス) @page30 id: 4a064ca36e (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - コメントありがとうございます！貴重なお時間使ってまでも一気読みなんてとても嬉しい限りです…！好きと言っていただけるだけで励みになります！更新頑張ります！ (2023年1月30日 16時) (レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弦 | 作成日時：2022年12月6日 6時
