第57話 四六時中 ページ8
「…で？起こしに来たと。」
「おん。」
なんとも簡単だ、半月経ったから進捗捜査会議を開くらしい。
それで起こされた、ただそれだけだった。
いや起こし方というものがあるのでは！？
『あの、おそ、遅く起きたのは…謝りますが、少し、起こし方を…その』
ぼそぼそとなんとか伝えようと身振り手振りで動くが、起こし方を変えてほしい、をどうやって身振り手振りで伝えると言うのだ。
「いやァ、思った以上にしょじ」
「それ以上言ったら今夜俺の部屋に来てもらいます。いや、迎えに行くわ。」
「ヒョッ…」
あっ、ふーん。と意外な関係に再び目を背ければ「違うんやって…」と弱々しいゾムさんの声と共に方に手が置かれる。
いや、私は別に他人の趣味をバカにしたりはせんから…ね。
「いやまあゾム、"本命"とちゃうから！」
『ほ、本命がいるんですか…』
《いませ〜ん。》
じり、と耳元からノイズ混じりの声が聞こえた。
ロボロさんだ。
…未だに私はこの感覚に慣れない。
というか耳元から声がして正直色々ヤバイ。
「焦れったいなぁ〜」
《Aちゃん、無事？》
くねくねと動くしんぺい神さんを無視して心配そうに私に声をかける。私は無事じゃないよ〜
『は、はい…ごめんなさい』
《はァ〜、よかったわぁ。Aちゃんがまたぶっ倒れたって聞いて…》
『あはは…すみません、もう大丈夫なので行きますね。』
《ホンマに平気？》
「俺がおぶってくから問題なし〜」
『じっ、自分で歩けます…！』
《…なんでもええけど、無理だけはせんといてなAちゃん。》
『はい…！ありがとう、ございます！』
通信機越しだが頭を癖で下げてしまう。それほどにロボロさんの優しさが染みるのだ。
「すっかり懐いとるなぁ、ロボロに。お前どんな手使ったん？」
《使っとらんわボケェ！ワシが最初に会って連れてきただけじゃい！》
「マウントとらんくても知っとるって、な？」
《とってないわ！！…はぁ、埒があかん。じゃあAちゃん、気を付けてな。》
『はい』
ぶつんと切れた通信と同時にベッドサイドにゾムさんが両手をポケットに突っ込んで立ち、しんぺい神さんが和装をゆらりと靡かせながら並ぶ。
…嫌な予感。
「じゃ」
「どっちが運ぶ？」
『じっ、自分で歩けるので大丈夫です！』
四六時中真っ赤とか、私マジで寿命30年は縮んだと思う。
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弦(プロフ) - 人外人間白乃雫さん» コメントありがとうございます！御本人様自身もよく言われてらっしゃいますよね…！ (4月16日 23時) (
レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - 98話のrbrさんのセリフの「はぁい。rbrですぅ〜」が脳内再生ゲロ余裕で笑った(言葉使い()) (4月16日 6時) (レス) @page49 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - ピット☆さん» コメントありがとうございます！え、そうなんですか…！？知りませんでした、教えていただきありがとうございます！確かに青い鳥荒れてましたね…少しの間鍵をつけようかと思います…！ご報告、本当にありがとうございました！！ (2022年3月24日 15時) (レス) id: 3066eb4d27 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - コメント失礼しますっ！この作品と作者様がとても大好きです！大好きだからこそ鍵付いて読めなくなったら辛いですが伝えさせて頂きます…！最近青い鳥にてnmmnの晒し・荒らしがあるとの事なので落ち着くまで鍵を付ける方がいいかも知れません…、お気を付けて下さい！ (2022年3月22日 12時) (レス) @page21 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます！！喜んでいただけただけで私は満足一本でございます…！ちょっと今の所ﾛﾛﾛさんが多くなってしまっていますが、段々他メンバーさん距離を縮めるつもりです！(餌付け組がわからない無知な作者ですみません…) (2022年3月18日 11時) (レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弦 | 作成日時：2021年12月10日 8時
