年の功って怖い ページ31
休憩時間が終わり、次の練習試合が始まる。
張り詰めた空気の中、試合をするみんなを見ていると、
烏「なあ、岸廻」
「はい?」
烏「日向と影山、どう思う?」
「あー、さっきの、目瞑るのやめるってやつですか」
烏養コーチが悩んでいるのは、日向くんの意思を尊重するべきか、影山くんの言う通り今の速攻でいくか、ってことだろう。
「私としては、日向くんの思うようにやったらいいと思うんですけど」
烏「そんな簡単なことじゃないのは、岸廻も分かってんだろ?」
「まあ確かに、日向くんには技術も経験も無いけど、
一番重要なのは、
『誰が攻撃の主導権を握っているのか』
ってことじゃないですか?
要約するに、私は日向くんに賛成ってことですー」
烏「……よし、決めた!」
私が話し終わるのと同時に、烏養コーチは動き始めた。
?「そこの、烏野のマネージャーの子!」
烏養コーチを見送った後、突然声をかけてくるおじいさん……おじいちゃん?
と言っても、うちはマネージャーが3人いるので、後ろを向いて確認。
でも、清水さんも仁花ちゃんも聞こえていない。
「あの、2人とも……」
?「あー違う違う、お前さんだよ」
「えっ、私っすか?」
?「そうそう、私は音駒の監督をしてる猫又ってもんだ」
「烏野2年、マネージャーの岸廻Aです」
猫「岸廻さんだね、今初めて話したところ悪いけどね、
空いてる時間音駒でマネージャー、加えてうちの部員見てくれないかい?」
「え、
…………へ?」
猫「すぐに否定しないなら決まりだな、
頼んだよ岸廻さん」
トントン拍子で話が進み、考える時間すらくれない。
「ちょちょちょっ猫又監督!」
猫「ん?」
「あの、別に見たり働く分にはいいんですけど、
何で私なんです?他のマネージャーでも……」
そう、私じゃなくても問題ないはず。
猫「お前さん、ただのマネージャーじゃないだろう?
目つき、体つき、反応の速さ、とても普通の女の子とは思えんわ」
「よ、よく見てますね……あははぁ」
自分のチーム以外に、他校のマネージャーの観察してたなんて……
野性的な勘というか直感というか、まったく油断も隙もありゃしない……
猫「あとは頭だな、バレたくないならもっとこまめに確認することだな!」
はっはっは!と笑って去っていった猫又監督。
急いで自分の髪の毛を1本抜く。
「マジ、いつ見たんだよ……」
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奏音 - え……!めっちゃ主様の絵柄好きです!!私で良ければですが、夢主ちゃんの絵描いて見てもいいですか? (2020年5月16日 21時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むうまう - 面白かったです!!主人公ちゃんの性格めっちゃすこ更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年2月16日 21時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てぃな | 作成日時:2019年5月24日 16時