検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:377,167 hit

本能と気だるさ ページ21

車内にて。

運転席と助手席では、姉さんと日向くんが烏野の「小さな巨人」について話している。

隣では、影山くんが腹を見せて爆睡している。

いや子供かよ。

風邪引くっての。

おまけにいびきまでしてる……

しかも、私の肩を借りて……といか、私の頭を借りて寝てるため、身動きが取れない。





あー待てよ、

……ヤバい、首痺れてきた。

「ヘルプ……」

前の2人に助けを求めるが、姉さんの笑い声にかき消されて気付いてもらえない。

もうこれ、起こすしか対処法ないのでは……?

起こすっつても何で起こせば?

とりあえず叩いてみたが、案の定起きる気配はナシ。

いや、一瞬目が動いた気がした、ような?

それすら考えるのめんどくさい。

頭が先にもげちゃう。

「か、影山くん?ほら、おにぎりだぞー」

食欲には勝てないのでは?と思い、バッグに入れておいたおにぎりを差し出してみると……

影「あざっす」

「まっ、マジで起きた……くすっ」

影「何で笑ってんすか……てか、冴子姉さん、小さな巨人に詳しいんすね」

冴「べ、別にたまたま何回か試合見ただけだしっ!てか起きたのかよ……」

影「腹が減ったんで」

そう言いながら、私から受け取ったおにぎりをモチャモチャ頬張る影山くん。

冴「本能の赴くままかァ」

影「ふぁい」

日「うおっ、影山食いながら喋んなよ汚い!」

影「うっせぼけ」

「こらこら、てか日向くんもおにぎり食べときな!

もうそろ東京着くんだし、エネルギー補充しとけ!」

日「はい!ありがとうございます!!」

日向くんは、にこやかにおにぎりを受け取り、影山くんと同じようにモチャモチャ食べる。

あ、おんなじところに米粒付けてる……双子かよ

姉さんも私と同じことを考えたのか、目が合うとブフッと同時に吹き出した。

そして、前に向き直る。

冴子「さっ、あと少しだ、

飛ばしてくよおおぉぉぉっっ!!!」





待ってろよ東京の強豪!

待ってて、烏野のみんな!



……ん?

「あれ、影山くん」

影「ふぁい?」

「2人の話聞いてたって、あんたいつから起きてたの?」

影「先輩がガクガクし始めた辺りからっすかね」

「やっぱ起きてた!?察して頭退けようね!?」

影「退けようと思ったんすけど、寝起きって動くの辛いんで」

「影山くん、私の首の方がだいぶイカれてたぞ?」



東京まで、あと少し。

*注意*→←からかい上手



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (162 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
406人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , HQ , 烏野
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

奏音 - え……!めっちゃ主様の絵柄好きです!!私で良ければですが、夢主ちゃんの絵描いて見てもいいですか? (2020年5月16日 21時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むうまう - 面白かったです!!主人公ちゃんの性格めっちゃすこ更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年2月16日 21時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:てぃな | 作成日時:2019年5月24日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。