片目が無くてもバレーが好きだ【ハイキュー】

君は誰？ ページ5

日向side

扇西との練習試合。

早くやりたい、今すぐ試合したい！

ユニフォームに着替えて、試合の準備をする。

菅「ん…あっはは！日向後ろ前だぞ！」

菅さんに注意され確認してみると、本当にユニフォームを後ろ前に着ていた。

脱ごうとするが、引っかかって脱げないし、フガフガなって喋れない。

田中先輩にもいじられた……くそぉぉ！



……試合。

青葉城西に負けてから、初めての練習試合。

気合十分、もう負ける気はない。









俺に上がるトス。

助走、踏み切って、飛ぶ。



田「日向ナイス！！」

日「よっしゃ！！！」

今の気持ち良く打てた！







……ん？





ふと気付いた。

スパイクを打って振り返ったとき、

上に、誰かがいた。





瞬間、背筋が凍りつく。







あれ、今何かゾッとしたけど気のせい、か……？

黒い髪、飢えたような赤い瞳、特に印象的だったのは、







右目の眼帯。







その少女は、試合の行方も、選手の心も、何もかも見透かすような鋭い目で、俺たちを見下ろしていた。

誰だろう、うちの学校の制服着てるけど…



影「おい日向、前見ろ前！」

日向「わ、分かってるっての！調子いいからって指図すんなっ！」

影「指図はしてねぇだろ！喋る元気あるならもっと飛べ！」

日「言われなくても飛ぶし！」

そう返して、ポジションに戻る。







……あの人、誰だろう？

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