♪ ページ4
「お、おう、早かったな」
「おおおお話は済みましたか?」
「どうしたんですか二人とも。めっちゃ顔青いですよ?」
「そん、そんなこと無いですよ! ねえ左馬刻!?」
「ったりめーだろ! このっ俺様がっ、ンなわけっ」
「ええ……?」
どぎまぎとした返答に思わず顔が引き攣る。顔めっちゃ青いですやん……。
「あれ、そういえば理鶯さんは?」
「あいつなら他の料理作りに行ってンよ」
「え! まだ作ってくれるんですか! なにそれ最高……!」
「…………」
「…………」
「なんで二人揃ってそんな苦虫を噛んだみたいな顔するんですか」
状況が理解できずに「ええ……?」と疑問符を浮かべていると、また携帯が鳴り出した。なんだよなんだよ誰だよ。
「誰だっ、誰だっ、誰うっげクライアントじゃん」
せっかく人が一昔前の戦隊アニメの軽快なリズムで誰だ言ってたのにまさかのクライアントて。なんだよなんの用件だよメールで済ませろよ。
……いやまあ電話の方が手っ取り早いからありがたいんだけども。
「すみません、またちょっと電話してきていいですか……」
「ええ、ええ! それはもちろん! どうぞゆっくり電話してきてください!」
「え、なんで入間さんそんな嬉しそうな顔するんですか」
「しばらく戻って来なくていいからな!!」
「待って左馬刻さんそれちょっと傷つく」
なんで私こんなのけ者扱いされてんの!? なんなの一体!
突然の扱いの雑さに肩を落としつつ、それでもクライアントの電話には出なくちゃいけないからとその場を後にする。
「……さすがに女性にあれを食べさせるのはちょっと……」
「だな。あれは……いくらあいつでもキツいだろ」
「待たせたな。出来上がったぞ」
「お、おう、早かった、な……?」
「……あの、理鶯? それは一体……?」
「うむ、こっちはカミキリムシの幼虫を素揚げにしたもの、こっちは蝙蝠の姿焼きだ。美味いぞ」
「へ、へぇ……それはっ、あの、美味しそう、ですね……」
後ろから三人の声が聞こえたけど、はて。
なんで左馬刻さんと入間さんの声が引き攣ってるんだろうか。謎だ。
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ユズヒ(プロフ) - 月華姫さん» お久しぶりです!お元気にしていましたか?また読んでくださったんですね!ありがとうございます!!先程ちょこっと更新しましたので、本当に少しなんですけど、ぜひお読み頂ければ嬉しいです…! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - ニケさん» コメントありがとうございますお返事大変遅くなってしまいすみません!!!一年!?前!!??本当に申し訳ないです…。気力が絶賛お亡くなりで続きを全く更新していなかったのですが、先程ちょこっと更新してきましたので、ぜひお読み頂ければと思います…! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - お久しぶりです!久しぶりに1話から全部読みましたが世界観に、また引き込まれました!!此れからも応援しています(`・ω・´)bではまたっ♪ (2021年9月6日 16時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - 凄い面白いです!最後感動しました!私も何回か読み返しました!コメント遅くなってすみません。あつかましいですが、是非続きが読みたいです!応援しています! (2020年4月27日 20時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - sioさん» コメントありがとうございます!!ひえええ読み返していただけてるとは本当に嬉しい限りです……! 最近更新できてなくてすみません…! もう少しで!更新できるかと思いますので……!! (2019年12月1日 13時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年3月27日 5時