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「そぉんなわけないっしょ〜! だってだってもしそうなら、望月ちゃんはユーレイってことになっし〜!」


その空気を破ったのも、この話のきっかけを作った一二三だった。けらけら笑いながら「なあ独歩〜」と隣に座る独歩に話を振れば、彼はまた焦ったように「一二三っ」と名前を呼んだ。
さすがに“ユーレイ”と口にしたのは不謹慎だと思ったようだ。


「えと、先生。さすがにその理論は、些か無理があるんじゃ……」


おずおずと喋る独歩も、隣の彼を注意したもののその意見には賛同のようだった。だってそんなの、ありえるはずがないじゃないか。
彼女が一度、死を体験しているなんて。


「そうだね。あくまでこれは、私の例え話だから。あまり気にしなくていいよ」

「っすよね〜! っはー、笑ったら腹減っちった。独歩もなんか食う? 鮭茶漬けあったぜ〜」

「お前……ちょっとは空気を読めよ……」

「えーなんでだよぉ。望月ちゃんなら大丈夫だって。目ぇ覚ますから」

「なんでそう断言できるんだ……」

「当たり前っしょ。俺っち達が信じないでどーすんだって話じゃね? そいや、この前お客さんからマカロンが美味しいって店聞いてさ〜、望月ちゃんが目ぇ覚ました時のお見舞いにどーよ?」

「お前なぁ……」


思わず笑みが零れてしまった。だってこの幼馴染は、彼女が目を覚ますと信じて疑っていなかったのだ。そりゃあ、話の最中も明るいはずである。
合点がいった独歩は、見舞いの品は何がいいかを話す一二三に相槌を打って、彼が持つメニューを覗き込んだ。



向かいで注文を決める二人を見ながら、寂雷は瞼を降ろす。


──そぉんなわけないっしょ〜!──

そうだね一二三君。そうだとも。

──さすがにその理論は、些か無理があるんじゃ……──

分かっているよ独歩君。そんなもの、創作物の中だけの話に決まっている。


けれど、けれどね。




そう仮定するならば。説明が、ついてしまうんだよ。



ゆっくりと瞼を持ち上げた寂雷は、その言葉を口にせず己の中に落とし込んだ。

モノクロだった夢→←♪



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ユズヒ(プロフ) - 月華姫さん» お久しぶりです!お元気にしていましたか?また読んでくださったんですね!ありがとうございます!!先程ちょこっと更新しましたので、本当に少しなんですけど、ぜひお読み頂ければ嬉しいです…! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - ニケさん» コメントありがとうございますお返事大変遅くなってしまいすみません!!!一年!?前!!??本当に申し訳ないです…。気力が絶賛お亡くなりで続きを全く更新していなかったのですが、先程ちょこっと更新してきましたので、ぜひお読み頂ければと思います…! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - お久しぶりです!久しぶりに1話から全部読みましたが世界観に、また引き込まれました!!此れからも応援しています(`・ω・´)bではまたっ♪ (2021年9月6日 16時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - 凄い面白いです!最後感動しました!私も何回か読み返しました!コメント遅くなってすみません。あつかましいですが、是非続きが読みたいです!応援しています! (2020年4月27日 20時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - sioさん» コメントありがとうございます!!ひえええ読み返していただけてるとは本当に嬉しい限りです……! 最近更新できてなくてすみません…! もう少しで!更新できるかと思いますので……!! (2019年12月1日 13時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年3月27日 5時

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