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37.自然消滅は認めない ページ2

「どしたの二郎」

『あ……、ね、姉ちゃん?』


電話に出てみると、聞こえたのはなんとも控えめな声。かれこれ一週間程聞いてなかった二郎の声に、そうよーと返事をする。


「久しぶりだねぇ。どうかした?」

『いや、あの……次、いつ来るのかな、って』


予想的中。やっぱりそう来るよなぁ。
うーん、と少し困りがちに唸って、苦笑い。


「しばらく行くつもりはないよ。ごめんね」

『……やっぱり、あの喧嘩が原因……?』


あの場に居合わせた二郎と三郎は(くだん)のことを知っている。私も私で随分と怒気を孕んだ声を出してしまって、怖がらせてしまったのだ。それに関しては悪いことをしたと思ってる。けれど。


「……そうだね。うん、そうだよ」

『あれは……うん、確かに兄ちゃんにも悪いとこがあったと思うけどさ……。でも、』


焦ってる。そりゃそうだ。そもそも私と一郎は喧嘩という喧嘩をしたことないし、小競り合いになっても次の日にはけろっとした顔で過ごしていたんだから。
たかが一週間、されど一週間。
私がここまで山田家に行っていないのは今までになかったことだ。

戻ってきて。その言葉を電話の主である彼は飲み込んだらしい。
電話越しの沈黙。私は特になんともないけど、多分向こうには相当堪えているはずだ。


「……一郎はどう?」

『ぇ……あ、兄ちゃんは……あれからずっと機嫌が悪いっていうか、元気がない、かな。俺達には笑ったりするんだけど、やっぱり元気ないっていうか……。俺達もあれから姉ちゃんの話出せなくて……』

♪→←著者、タイトル共に不明



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ユズヒ(プロフ) - 月華姫さん» お久しぶりです!お元気にしていましたか?また読んでくださったんですね!ありがとうございます!!先程ちょこっと更新しましたので、本当に少しなんですけど、ぜひお読み頂ければ嬉しいです…! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - ニケさん» コメントありがとうございますお返事大変遅くなってしまいすみません!!!一年!?前!!??本当に申し訳ないです…。気力が絶賛お亡くなりで続きを全く更新していなかったのですが、先程ちょこっと更新してきましたので、ぜひお読み頂ければと思います…! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - お久しぶりです!久しぶりに1話から全部読みましたが世界観に、また引き込まれました!!此れからも応援しています(`・ω・´)bではまたっ♪ (2021年9月6日 16時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - 凄い面白いです!最後感動しました!私も何回か読み返しました!コメント遅くなってすみません。あつかましいですが、是非続きが読みたいです!応援しています! (2020年4月27日 20時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - sioさん» コメントありがとうございます!!ひえええ読み返していただけてるとは本当に嬉しい限りです……! 最近更新できてなくてすみません…! もう少しで!更新できるかと思いますので……!! (2019年12月1日 13時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年3月27日 5時

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