三話 ページ5
授業の終わりのチャイムを告げる鐘が鳴った
放課後、部活にいる生徒もいれば帰宅する生徒もいた
私はひとり黙々と帰る準備をしていた
「ねえ」
『…なに?どうしたの、角名くん』
角名「これ、弧都雨さんでしょ」
そう言って見せてきたのは、私の3年ほど前の試合の写真
『…どうしてそう思うの?』
角名「さっきみたから、顔
前髪、かきあげてたでしょ?」
見られてたのか、今まで見られたところでバレることもなかったから油断していた
失態だ
『私だったらどうするの?みんなに言う?』
角名「いや、いわない
絶対帝王がこの学校にいますなんて言ったらツインズ倒れちゃう」
憧れてるらしいよ?と角名は付け足した
『その件に関しては否定しないわ、いつかはバレると思ってたし』
角名「意外と素直じゃん
ということで、今日バレー部来るんでしょ。一緒に行こっか…?」
『……それが目的ね』
当たり前、と笑う彼はイタズラに成功した子供の様だった
________
角名「ちわーす」
ここでまってて、と言われ大人しく体育館前で待っている
「あんたが弧都雨さん?」
『そうです』
白髪に綺麗な瞳を持つ男性がいた
「副主将の北信介いいます。よろしゅうね
マネージャー希望やっけ?」
『あ、ちが(((「そうです北さん!!!」……』
「相島、ドリンク作り終わったんか」
相島「はい!!今持ってきました!」
北「ほうか、おつかれさん
ほな、弧都雨さん1回部室行こか」
誤解を解くことはできずに、言われるがまま部室に連れてかれた
部室につき、すぐに誤解を解こうと話をしてみた
北さんは話の通じる方で気が合いそうな気がした
「そりゃ、うちの奴らがすまんかった」
『大丈夫ですよ、気にしてないです』
「元は悪い奴らやないんやけど、入って欲しい気持ちが先行してるんかなぁ、よう言っとくから」
『はは、焦る気持ちもわかりますよ来年に備えなきゃですもんね』
「せやなぁ、相島だけはキツそうやし」
北さんは直ぐに話を理解してくれて、スムーズに話をすることができた
稲荷崎のバレー部が強いことや、1年生のこと、2年生のことなど沢山のことを話してくれた
『北さん、一つ質問言いですか?』
「おん、なんや?」
『北さんってお婆ちゃんいます?
うちのおばあちゃんがよく北さんの家のお孫さんは〜、とか北さんの家の〜とか話してるので…』
「あぁ、梅ばぁちゃんのところの娘さんやった?
意外な接点やなぁ」
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真柴白 - 更新期待してま頑張って下さい(*'‐'*)♪!! (2021年1月27日 4時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
月下恋樺(プロフ) - MA.Sさん» コメントありがとうございます!ホントだ……オリキャラ入れた時にごっちゃなっちゃったと思われるかと…、全員一度訂正致しますね!ご愛読ありがとうございます! (2020年7月19日 5時) (レス) id: 05ae760f2c (このIDを非表示/違反報告)
MA.S - いつも楽しく拝見させていただいております。設定にあります、イナリ崎二年のクラスなのですが、アツムとギンジマくんが二組でスナとオサムが一組ではないでしょうか…?こちらの勘違いしますでしたら、申し訳ございません。今後とも作品を楽しみにしております! (2020年7月19日 1時) (レス) id: 63fe28e87a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月下恋樺 | 作成日時:2020年7月16日 0時