今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:85,871 hit
小｜中｜大
さんじゅうにわ ページ34
「…最近クレイアねえちゃんたち仲良い？」
「ねえさんたち、仲良しだな」
「いいことじゃないの。仲が悪いよりは、仲良くしている方が」
「それもそうなんだけど〜…」
「構ってくれなくなったら寂しい…」
しゅん、とうなだれるクレイア大好きっ子のブリュレとスムージー。
やさしくなだめるコンポート。
少しだけ距離が縮まったのか、どこか入りずらい雰囲気が二人の間に漂うようになった。
クレイアが怪我を負ってからほとんど部屋に寝たきりなのと、カタクリが部屋から動こうとしないのとで、ブリュレやスムージーたちはなかなかクレイアに会いにいけなくなっていた。
「でも、この間スムージーたちが来てくれないって寂しがっていたよ、クレイア義姉さん。お前達が会いに行けばカタクリも部屋から出るだろうからさ。会いに行っておやりよ」
「…大丈夫かなぁ、スムージー」
「もしにいさんに追い出されても大泣きすればきっとねえさんがいれてくれるから大丈夫だと思う」
「ｳｨｯｳｨｯｳｨｯ､お兄ちゃんは追い出したりしないわよ…」
「わかったらほら、お見舞いのお菓子でももって行くわよ」
そういって準備していたバスケットを手に取るコンポート。
その後ろをついていくブリュレとスムージー。
会えることが嬉しいのか、足取り軽く進む2人を微笑ましくコンポートは見つめるのでした。
ーーーー
「妹不足」
「おれで我慢しろ」
「嫌です可愛くない」
「…」
「いや、カタクリコさんは可愛くないでっしゃろ…？そんな不満げにされても…」
そんな会話が毎日のようにされていたことは、もちろん誰も知らない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
