今日:13 hit、昨日:14 hit、合計:85,867 hit
小｜中｜大
きゅうわ ページ11
「はいどーぞ、カタクリコさん。妹たちとクラッカーくんに配り回った飴細工です。ペロス義兄さんに教えてもらいあした」
「…俺はドーナツが好きなんだが」
「…いらねぇならいいんですけど？」
「いや、食べる」
「ちなみにほら、棒長めなんですぜ。そのファーがどういう形状なのか知りあせんけど、とりあえず顔出さずに食べれるでしょう？」
「…見せろ見せろと言いながら、隙をみて見ようとは思わないのか」
「人の嫌がる事はしちゃいけねーってお父さんが言ってたんで」
「…」
「…うぉ、足重い」
「お前の家族の話が聞きたい」
「ぬーん？そんな大それたことはないんですけどねぇ？」
目にも止まらぬ早さで口の中へ飴を放りこみつつ、何の気もなく頭をクレイアの膝へとのせた。
「地に背中付けていいんですかい？」
「横向きだから背はつけていない」
「んまー屁理屈。まぁ、ものは言いようですもんなぁ。んで、家族の話でしたっけ？」
「あぁ」
妹たちの言う通り、クレイアからは優しい匂いがする。
ゆったりした声音は小さい弟妹なら眠りを誘うかもしれない。
「私のお父さんは私が5歳の時に亡くなりましたがァ…出身はワノ国だそうです。国に閉じこもることに飽きて、国を飛び出してお母さんと出会ったそうで。
お母さんは私が生まれてすぐにお亡くなりに…Rは母方の隠し名で、ママに連れてこられたのもそれが理由でさ。母に祖国はなくて、気ままな放浪旅をしていたらしいです」
「どちらも早くに亡くなったのか」
「そうでさぁ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
