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こんな前向きに受け取ってもらえるとは思わなかった。
「まあそういうわけだ！ ありがとな！」
「……どういたしまして」
私が笑えば、七松くんは満足げにうんうんと頷いた。
「ところで七松先輩、他の体育委員はどうしたんですか？」
きり丸くんが言った。
「臨時休息中だ。もう終わりだがな！」
私の用件は済んだし、引き止める理由もない。
むしろ委員会活動に横槍を入れてしまったので、早く戻ってもらった方がいいかもしれない。
「じゃ、私はこれで！」
七松くんはビシッと顔の横に手を掲げる。
「ありがとうござい「いけいけどんどーん!!」ました…」
私が言い終わる前に七松くんは走り去っていった。
瞬く間にその姿は見えなくなる。
「豪快ですね……、完全にペースもっていかれました」
「七松先輩らしいですけどね」
乱太郎くんが困ったように笑った。
「委員会の邪魔をしてしまいました」
申し訳ない、と私が言えば3人は苦笑いを見せる。
「いやあー、案外他の体育委員にとってはよかったかもしんないっすよ」
「金吾は休めてラッキーだったんじゃないかなぁ」
「きんご？」
「私たちと同じ、一年は組の忍たまです」
となると井桁模様の水色の忍び装束を着ている筈だから。
最後尾で振り回されてた生徒かな、電車ごっこ風の縄を掴むので精一杯って感じだった。
「あ…」
急に腑に落ちた。
「どうかしたんですか？」
乱太郎くんに聞こえていたらしい。
「あー、いえ。七松くんの顔、どっかで見たなあと思ってたんですけど」
特にさっきの、名前を思い出そうと笑ったまま固まってるときの顔が。
「一年生の誰かが持ってたパペッ……え、んー、人形？に似てるなって」
「ああそれ。多分、前の学園祭の時に、体育委員会が作った七松先輩のパペットっすね」
「あ、パペットって言葉通じるんですね」
「ギニョールもありますよ〜」
ギニョールって何。
検索……ってスマホ壊れたんだった。
あっても圏外。
うん、ちょっと置いておこう。
とりあえず七松くんをモデルに作ったから、七松くんに似てて当然だっていうのは分かった。
(……おっと)
3人にもお礼言わなきゃ。
時間割いてもらったんだし。
「あの、案内してくださってありがとうございました」
唐突だったかな、とも思ったけど。
「「「どういたしまして！」」」
その元気な声に、私が笑顔になったのは言うまでもない。
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kanayamamoto112(プロフ) - 水の術者の67話どのようなお話なのか凄く楽しみです。水の術者主人公君の武器は見つかったのか気になります。 (7月1日 10時) (
レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 水の術者主人公君と火の術者ヒロインちゃんの合流楽しみです。次は2人のうちどちらが登場するのか楽しみです。 (7月1日 9時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 待ってました。水の術者主人公君とタソガレドキの押都長烈さんの心理戦楽しみです。続き楽しみです。 (7月1日 1時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 続き楽しみです。 (6月30日 16時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 凄く面白いですし展開が楽しみでドキドキしてます。作者さん体調には気をつけてください。 (2023年2月5日 23時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノート角 | 作成日時：2019年11月19日 15時
