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師走との付き合いはそれなりになる。
妖怪の存在は勿論のこと、俺が雷を操れることも知っている。
師走は俺のように妖気を感じることはできない。しかし昔からやたらと妖怪に遭遇していて、襲われることもあって。
そして、自力で切り抜けてきた。
純粋に強いのだ。
いや、人間として強くても妖怪に攻撃が通るわけないのだが。何というか、こう、強いとしか言いようがない。
よく分からないというのが実情か。
何にしても、これほど戦いに精通している師走が、ガチバトルだったと言うのなら。
それは間違いない筈だ。
「っ！」
流し見ていた写真の中の、一枚。
右端に写る、見覚えのある姿に息を呑んだ。
「どした？」
師走は口から離したコップをテーブルに置いた。
カランと氷の揺れる音がする。もう水を飲み干したらしい。
「……いや、何でもない」
「お待たせしました〜」
「できたー！」
俺が否定した直後、ホールスタッフの女性が3人分の料理を運んできて。同時に陽菜がパズルを完成させた。
タイミングが良い。
俺はよく頑張ったな、と陽菜の頭を撫でる。
師走がスタッフさんに応じている間に、崩さないようパズルを仕舞った。
「ごゆっくりお過ごしください」
颯爽と去っていくスタッフさん。
毎度のことだが料理を運ぶ際のあのバランス感覚は本当にすごい。
「んじゃ、いただきまーす」
「いただきます」
「いたぁきます！」
三者三様の挨拶とともに食べ始める。
「んで？ さっきの、何でもねえってことはないだろ」
「…………」
ケチャップライスを頬張る陽菜を一瞥して、俺はスマホを取り出した。
察したらしい師走も、スマホを手にする。
湊汰写真の右端に写ってる人、陽菜の保育園の先生なんだ
既読がついてから、師走に該当写真を手渡した。
12リボンつけてる女の子?
湊汰ああ。
12妖怪?
湊汰だと思ってる。
「なるほどなあ。これは驚く」
スマホをポケットに突っ込みながら、師走は呟いた。
「人間だと思ってたのか？」
「いんや。あの動きで人間だったらビビるわ。それに顔も……あー、猫っぽかったし」
猫、という言葉にヒヤリとする。
隣を見れば有り難いことで、陽菜には聞こえていなかったらしい。
ケチャップライスを食べ終え、ハンバーグへとフォークを伸ばすところだった。
俺は胸を撫で下ろした。
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tukina0123(プロフ) - とても面白かったです!!ゆっくりでいいので更新頑張って下さい！！ (2023年2月4日 21時) (
レス) id: 32e7754e7a (このIDを非表示/違反報告)
ブラザー坂本 - ぷぎゅぷぎゅ鳴る靴にはしゃぐはるなちゃんがめっちゃ可愛いです！！この兄妹推せます！素敵な作品をありがとうございます！ (2019年12月31日 7時) (レス) id: 40871cc89e (このIDを非表示/違反報告)
ノート角(プロフ) - みっこさん» そのようにおっしゃっていただけて嬉しいです。とても励みになります…！ お読みいただきまして、ありがとうございます！ (2019年11月25日 8時) (レス) id: 0ad2eeb457 (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - お話の最初から朱の盆や蒼兄さんが出てくるとは素晴らしいw妹ちゃんの喋り方も可愛いし夢主くんがかっこいい！これからも更新頑張って下さい！ (2019年11月24日 21時) (レス) id: 57676473eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノート角 | 作成日時：2019年11月18日 0時
