私とアイドル。7【ツキウタ。】

4 ページ43

・





「えーっと…Aちゃん？始はね、いつもお世話になってるお礼に、皆で甘やかそうって言ってるから、遠慮しないで、ね？」





混乱状態のまま荒ぶってる私に春さんが優しく落ち着かせてくれる。


いやでもそうは言っても始さんクラスタのあの人がいるのに…



そう思って隼さんをチラッとみて見れば、少し笑いながら行っておいで？言われ、それでももたついていたら新と陽が良いから行ってこーい！と背中を押して来る。





「っ、…始さん！失礼します！！！！」






もうヤケクソだ！とばかりに飛び込めばぎゅうっと受け止めて包み込んでくれる始さん。固まる私に春さんが笑いながらどう？と聞いて来る。







「な、なんか良い匂いがします！」



「そりゃ始さんだからな」




「あ、あと安心感はあるんですけど落ち着きません！」




「そりゃ始さんだからな」





「新…」


「陽…」





顔に熱が集中して来てもう耐えられそうにないのに始さんが頭を撫でて来るから、漫画の世界だったら私は頭から湯気を出していただろう。分かりやすく言えば撃沈した。




「あっ、Aさんが始さんのオーラにやられたぞー！皆の者、であえー！Aさんを救出するぞー！」


「おー！」


「おー」





年少組四人に回収されて顔の熱を冷ます。
幸せだったけど心臓に悪いわこれ…。



歳下の心配そうな声に相槌を打ちながら深呼吸をして落ち着きを取り戻していけば隼さんがどこか羨ましそうな視線を向けて来たので逸らしておいた。








「…返って逆効果だった、か？」


「いや、Aちゃんに始はちょっとだけ刺激が強かっただけだと思うよ？幸せそうな顔をしていたし、効果はばっちりだったんじゃないのかな」



「…だと良いがな」









・

5→←3

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す