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ー黒月 大 sideー
《ガチャン!》
耳に入って来たのはAの声では無く携帯を落としたようなそんな音だった。
何度か呼びかけるが返事がない。
携帯をただ落としただけかと思ったがそれにしては応答が無さすぎる。
何度か大きい声で呼びかけていれば俺の只事じゃない雰囲気に郁と涙は俺の様子に顔を強張らせ、他の奴らは何事かと此方にやってくる。
「おい!A!どうした!?おーー…っ!」
何度か呼び掛けていれば、ガチャガチャと音がした後、通話が切られる。
「Aに何かあったんですか、黒月さん」
その声に振り返れば始の姿。
どうやら階下のグラビにも螺旋階段から俺の声が聞こえたらしい。始以外にもグラビの皆と俺と同じように連絡事項があって来ていた月城が心配そうに俺を見ている。
「今、迎えに来て欲しいと連絡があったんだが途中で携帯を落とした音がしたあと……通話が切れた。」
「それって…ただ落としただけじゃない…ですよね?」
夜がそうであって欲しいと願う様に俺に尋ねるが俺は視線を落とし首を横に降る。
「いや…何度も呼び掛けたが返事が無いまま…」
その言葉にその場にいる全員が顔を強張らせる。
「そ…れって……」
ピリリリリッ!
葵が真っ青になりながら口を開くと同時に俺の携帯が鳴る。
「、A!?」
俺はAが掛け直して来たんだろうと直ぐに携帯を取れば聞こえて来たのは聞き慣れた声では無く変声機を使った様な声。
無意識に携帯を強く握り締めていたせいか、いつの間にかスピーカーになっていたらしく、その声が大きくなり不快で耳から離す。
『ーーーー……声が若いな。兄か?まあどちらでもいい。御宅のAちゃんは預かった。』
電話口から聞こえる声。その声と内容に体温が急激に下がっていくのと皆の顔色が変わるのがわかる。
喉が渇いていく。
元SPだなんて言っているくせにちっとも冷静になれない自分が嫌になる。
「……要求はなんだ」
それでも弱気な所を見せてはいけない。
自分を奮い立たせ、冷静な声でそう返せば相手は予想外という様子で要求を告げる。
『身内が拐われたというのに随分冷静だな。まあいい。今直ぐ金を用意しろ。300万だ。…警察に連絡すれば、どうなるかは分かるよな?』
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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みのる(プロフ) - リクエストに答えていただいてありがとうございました!今後も宜しくお願いします!! (2017年8月2日 13時) (レス) id: fab097219a (このIDを非表示/違反報告)
ニヤリ - ありがとうございます。今後も応援しています(^-^) (2017年6月24日 22時) (レス) id: f80aab62ef (このIDを非表示/違反報告)
えだ豆(プロフ) - ニヤリさん» 購読、リクエストありがとうございます!!ツキパラリク了解しました!ただソリッズは手を付けた事がないのでキャラ崩壊を前提としていてください笑 (2017年6月24日 18時) (レス) id: d52fc5d47e (このIDを非表示/違反報告)
ニヤリ - いつも楽しく見ています。リクエストなんですが、ツキパラをやる主人公とソリッズ絡む主人公をみたいです。ツキパラをやったらソリッズが気になったもので(笑) (2017年6月24日 10時) (レス) id: f80aab62ef (このIDを非表示/違反報告)
えだ豆(プロフ) - さくらさん» お返事ありがとうございます!了解しました!お話が出来るまで暫くお待ちくださいね! (2017年6月22日 22時) (レス) id: d52fc5d47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えだ豆 | 作成日時:2017年3月4日 0時