私とアイドル。7【ツキウタ。】

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「…お待たせしました」



あれから何時もより倍速で支度をしてリビングに行けば春さんと海さん。…の他に始さんと隼さんまで居た。





「や、おはよう。A」


「おはよう。朝から押し掛けて悪いな」




「え、あ、おはようございます…お二人も来られてたんですか！？」




「うん、流石に寝起きドッキリは四人で行くと吃驚しちゃうと思ってね？」



「いや二人でもかなり吃驚しましたけどね！？」



「すまない。どうしても吃驚させたいって聞かなくてな」


「やだなあ始。始も最終的には賛成したじゃないか、同罪だよ同罪。」


「押し切ったのはお前だろ…春」



「まあまあ！皆有罪ってことで！」





始さんが溜息を吐いているのを海さんが纏めているとこ悪いですけど皆さん。




「…えっと、今日はなんのご用事で？」





そう言うと四人とも、え。分からないの？的な視線を送ってきますが分かんないから！私エスパーじゃないから！読心術とか出来ないから！




「なんのって…今日はAの誕生日だろ？」


「え？あ、そうですね。…ってもしかして皆さん祝いに来て下さったんですか！？」



「それ以外に何があるんだ？」


「いやいや！だってお忙しいのに！っと言うか私の誕生日なんて良く覚えてましたね！」


「新と葵くんに聞いてね？Aちゃん、俺達の誕生日は毎年祝ってくれるのにこっちが何もしないなんてそんな事出来ないからね？」




…そんなの気にしなくていいのに…
まさかそんな私の誕生日の為に四人で来てくれるなんて思わなかった。嬉しすぎて泣きそうだ。





「ふふ、さあお姫様？バースデーケーキがあるから皆んなで食べるとしようか？」




隼さんに促されて席に着けば、砂糖で作られた私の誕生月の月ウサと年齢の数字の蝋燭。
バースデーソングを歌って貰って火を吹き消す。





「A、おめでとう！」



「Aちゃん、おめでとう」


「おめでとう、これからもよろしくな？」


「おめでとう、素敵な一年を過ごしてね？」






「っ、…はい！皆さん、ありがとうございます！」







涙混じりに食べたケーキは少ししょっぱかったけど最高に美味しかった。






ーーー



(おーおー泣くな泣くな！ほら、プレゼントだぞ！)
(気に入ってくれたら嬉しいな？)
(え、これ…うあああ、ありがとうございますぅうう)
(わー！もっと泣いた！)
(はあ…ほら、もう泣くな)
(、皆さん！本当にありがとうございます！)




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