三十話 ページ30
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〜noside〜
『じゃあさ、代わってよ…！』
泣いていた。
Aは、すっかり軽くなった体で保健室を走って飛び出した。
途中、ハイエナの耳を持つ彼、ラギーとぶつかったが、見向きもせずにただひたすらに走った。
そして、雨の中、外に飛び出すと思い切り叫んだ。
『ああぁー！！！』
また、裏切られた。
あの時みたいに、また。
ーーーーーーー
小さいときから、いっしょに遊んでくれたこがいた。
「おはよう！なにして遊びたい？」
仲が良くて、いつも一緒にいた。
「オレさ、Aが好き。結婚とかの好きだ。」
彼から、言われた。
初めは、よくわからなくて適当に返事をした。
第3王子が、庶民と遊んではいけないと言われていたけれど、
その決まりを破った。
でも、信じてたけど、
その子は、結局は自分が一番。
「ティンカー・トゥベル…なぜ、第3王子と遊んでいた？打ち首になるぞ？」
第3王子という身分でなければ、
「違う、違うんだ！！コイツ……第三王子様が…！一緒に遊ぼうって言ったんだ！オレは、オレは悪くない！」
俺が、好きなんじゃなかったの？
あれは、嘘なんだ。
騙して、いたんだね。
その子は家族もろとも国外追放となった。
いい気味だ、と嘲笑うことも
行かないで、と寂しがることも
なに一つ、当てはまらないこの感情。
あぁ、怖いな…
俺も結局、教育されなおし。
ティンカーは、俺が嫌いだったんだろうな。
だから、騙してたんだよね。
「A…！お前、王としての自覚がないのか！！お前は、この国を背負う王子だ！いいか！？大人になれ！！わがままはもう通用しない！！この国を継ぐ者としての自覚を持て！いいな！？」
『はい…』
「おい！！フブキ！そこまで言うことないだろ！？A、大丈夫大丈夫！！だから、泣くなよ！な！？」
「ルカ、貴方も少し大人になった方がいいわ。フブキのように。」
「ツバキ…フブキもツバキもどうかしてる！まだミドルスクールにも通ってない子どもだ！いきなり、大人になれだなんて！無茶に決まってる！」
「無茶でも、無理だったとしても！！やらなければいけない！！それはお前もわかってるだろ！？ルカ！！」
「っ………でも、元はと言えば……俺達の所為だ。王になりたくないと、そう言ったのはツバキもフブキもそして俺も同じだ…この子に拒否権を与えてあげなかったのは俺らだ…」
わかってたよね、兄さん達は
ねぇ、何で助けてくれないの？
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ナオ - え、待って、尊い。ありがとうございました！めちゃめちゃよかったです！ラギーくん、可愛い！そして、我氏、男主くん推しになりそう…これからも更新楽しみにしております故、頑張ってください！ (2021年5月15日 0時) (
レス) id: 9410ab3aed (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - え、オバブロ？男主くんオバブロしちゃう？ 一気読みして、なんだこの神作は…！と思いました！できればラギーくんとの絡みがみたい……これからも頑張ってください！ (2021年5月10日 15時) (レス) id: 9410ab3aed (このIDを非表示/違反報告)
水の飴 - とんでもない神作に出会ってしまった、、、 (2021年5月9日 5時) (レス) id: 4e0d7a65ba (このIDを非表示/違反報告)
むしば(プロフ) - 続きめちゃくちゃ気になります！！頑張ってください(*´∀`)♪ (2021年5月4日 1時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年5月2日 21時) (レス) id: b72b4d2a41 (このIDを非表示/違反報告)
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