転生にイケメン補正は付きもの 【ツイステ】２

第69話…変わった ページ19

A視点








『なんでもない日』の当日…



ハーツラビュル寮生「我らがリーダー！ 赤き支配者！リドル寮長のおなーりー！」



ハーツラビュル寮生達「「リドル寮長、バンザーイ！」」



ラッパの大きな音と共にハーツラビュル寮生達がリドル殿の入場に歓声を上げていた



ﾘﾄﾞﾙ「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。完璧な『なんでもない日』だね。ティーポットの中に眠りネズミは……っていや、いなくてもいいか」
ﾄﾚｲ「そんなに急に変えなくたっていいさ。ジャムはネズミの鼻に塗らなくたってスコーンに塗ればいい」



リドルの斜め後ろに控えていたトレイ先輩が口を開く



ﾄﾚｲ「絶対ないとダメ、じゃなくてあったっていい、にしていけばいいだけだろ？」
ﾘﾄﾞﾙ「うん、そうだね」
A「リードールー！！」



俺は思いっきりリドルに抱きついた



ﾘﾄﾞﾙ「A！いきなり抱きつくのはやめろと前から言ってるだろ！！」
A「嫌、そんなこと初めて言われたわ」
ﾘﾄﾞﾙ「走るなと言っているんだ！！」



え？逃げるのに特化した俺が走るな？無理な話だ



監「リドル先輩！A先輩！」
A「監督生じゃんハーツラビュルの寮服似合ってるよ」
監「ありがとうございます！」



監督生は一応ズボンを履いているが…性別はどっち？？



ｸﾞﾘﾑ「うーっ！早く料理が食べたいんだゾ！」
ｹｲﾄ「オッケー♪ではさっそく……」
ﾘﾄﾞﾙ「ちょっと待って！」



パーティを始めようとした瞬間リドルが声をあげる



ｹｲﾄ「えっ？」
ﾘﾄﾞﾙ「そこの白い薔薇……」
ｴｰｽ「げっ！塗り残し！？」



ありゃりゃ



ｹｲﾄ「あわわわ……エースちゃん、デュースちゃんちゃんと塗ってって言ったじゃ〜ん！」
ﾃﾞｭｰｽ「僕達のせいですか！？」
ﾄﾚｲ「リ、リドル。これは……」



これはエーデュースにお仕置きか？



ﾕｳ「ど、どうかお目こぼしをっ……」
ﾘﾄﾞﾙ「ふふっ……………なんてね。もう薔薇の木の１本や２本で罰したりしないさ」
ｹｲﾄ「ほ、ほんとー！？リドルくん寛大！」



優しー♪



ﾘﾄﾞﾙ「みんなで塗れば早いだろうしね」
ｴｰｽ「って塗るのは変わんねーのかよ！」
ﾄﾚｲ「まあまあ。それでも本当に……うん。変わったな、リドル」



本当によかった…



ｸﾞﾘﾑ「もう1秒も我慢できねえんだゾ！さっさとバラでもなんでも塗ってパーティだ！」
ﾘﾄﾞﾙ「それじゃみんな、準備はいい？」
監「はい！」

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